▲今年3勝目をマークした小牧騎手自らレースを回顧!
土曜日の京都2R(3歳未勝利)で、今年3勝目をマークした小牧騎手。3度目の騎乗となったタガノウィリアムに、見事初勝利をもたらしました。今回はこの勝利をじっくりと振り返るとともに、6着に終わったニホンピロランドのレースも回顧。両馬の次への期待を語ってくれました。
(取材・文:不破由妃子)
※このインタビューは電話取材で実施しました。
行く気満々やったから、スタートはホンマに必死やった
──小牧さん、お疲れさまです!
小牧 おはようございます(この電話取材は、今朝7時半に行われました)。今ね、ウォーキング中やねん。また琵琶湖まで来てしまった(苦笑)。
──相変わらず攻めてますね。
小牧 うん。もう1時間半くらい歩いてんで。こうやって仕事の電話とかしながら歩いていたら、アッという間や。なんせね、朝歩くのは気持ちいいねん。早く寝るから、早く目が覚めるしね。今日なんか、4時にはもうバッチリ起きてたわ。昨日はね、たぶん夕方とかには寝てんねん。
──「たぶん」(笑)。さては昨夜も記憶喪失になりましたね。
小牧 はい(笑)。日、月、火はそんな感じや。たぶんね、6時とか7時には寝てるね。今は家でご飯を食べるでしょう。好きなモノを好きな時間に食べるから、それに合わせてついつい早くから飲んでしまうからね。日曜日は、また美味しいワインを飲みました。バタンキューやった(笑)。
──まさに勝利の美酒ですね。タガノウィリアムでの3勝目、おめでとうございます!
小牧 ありがとう。
──ロケットスタートでしたね。
小牧 もうね、スタートに賭けてたからね。内枠だったし、2番手かハナに行けんかったら、いい競馬はできへんなと思って。
──今回はもともと行くつもりだったと。
小牧 そう。行く気満々やったから、スタートはホンマに必死やった。上手いこといったから、それでまずはホッとして。ただ、道中でいうと、最初は楽やったんやけど、3コーナーの時点で早めにこられてしまって。ちょっとしんどかったけど、よう辛抱してくれたわ。僕としては、ハナを切れたら楽勝できるかと思ってたんやけどね。そんなに甘くなかった。
──直線で手前を替えられなかったことも影響したのでは?
小牧 そうやねん。もともと手前を替えるのが下手なんやけど、上手く替えることができれば、もうひと伸びできそうやからね。まぁ上にいってどうかは、その点やね。もともと能力はあるから。
──今回は3回目の騎乗で勝利。前回、前々回で得たものが生きた部分もあったのでは?
小牧 うん。前回はちょっとね、内に入って失敗したから。それがあって、今回は前にこだわったんですわ。今回ね、本当は1400mを使うつもりだったんやけど、そこに入ったら、僕は乗れなかったんですわ。
──あ、日曜日の京都2Rですか?
小牧 そうそう。僕、そこにはワンダーコンパスがいたから。でも、1400mのほうは入らなくて、それで1800mに回ったんですわ。それで僕が乗れるようになって。ホンマによかった。今後のことでいえば、1400mでもやれると思うけど、1800mのほうが前に行ける可能性が高いから、いいかもしれんね。
──タガノウィリアムといえば、3月末の初騎乗でいきなりアタマ差の2着にきた馬ですが、そのときに「怖がり」だとおっしゃっていましたね。具体的に、どういう難しさがあるのですか?
小牧 馬の直後にいたり、馬がすぐ横にいたりしたら、その馬たちを気にして逃げるんですわ。わかりやすくいうと、前に行こうとしない。だから、ハナとか番手がいいねん。気になるところに馬がいなければ、能力が発揮できるからね。クラスが上がったらそんなに簡単にはいかんやろうけど、なんとか好位で競馬ができるように教えていかなアカンね。でも、また1頭、楽しみな馬が出てきたわ。
──ホントですね。あと、期待していたニホンピロランドですが、残念ながら6着に終わりました。
小牧 僕はね、ニホンピロのほうが勝てると思っていたから、今週は2勝できるかも…なんて思ってたんやけど(苦笑)。レースも完璧に乗れたんやけどなぁ。直線はなぜか全然伸びなかった。5着までに入れればまだよかったけど、6着やったからねぇ。次の権利がね。
──5着と6着の差は、確かに大きいですね。大外枠が影響したところはありますか?
小牧 いや、それは全然関係ない。逆に大外はよかったよ。内を見ながら運べたし、すぐに入れたからね。ポジションとしては、一番いいところにいたと思う。だからこそ、コレといった敗因がわからない…。まぁ期待の大きさは変わらないから、次やね。次は自分でしっかり追い切って、もっとコミュニケーションを取ってみますわ。
▲ニホンピロランドには「期待の大きさは変わらない」と語った