一言でまとめてしまえば『ヴィクトリアM』はタイム指数がほぼ通用しないレース。
4年前まではどちらかというと平均値順が機能するレースだったのに、3年前を潮目にガラッと傾向が変わった。昨年はその傾向を逆手に取って、5番人気&4番人気決着をなんとか○◎を馬単7670円でGETできた。しかし3着になる11番人気クロコスミアまで拾いきるのは無理だった…。
まずこのレースは「◎軸馬選び」そのものがまず難関である。
それをクリアできても、さらに連対するもう1頭の馬になんらかの印が打てなければ(いかに人気薄であっても)的中できないというスーパーハードGIなのである。
しかも昨年のクロコスミアのように、このレースでは毎年「それまでとは違うタイプの穴馬」が登場してくる。これは過去のコラムで指摘してきたことなのだが、累計外、つまり時期的に嫌な言葉ではある「新型」が必ず台頭するのである。
19年の穴馬クロコスミアは後述の穴馬パターン9に該当(C)netkeiba.com、ユーザー提供:ひげまつりさん
とにかく人気薄から馬券になる馬を見つけられなくてはお話しにならない。というわけで3年前のコラムで書いた「穴馬パターン一覧」をつくりなおしてみた。
過去12年で、7番人気以下で馬券圏内に来ている馬は全部で18頭。その全頭が、以下の条件に分類できる。
1 前年同レースの勝馬(2頭)
2 近3走以内で牝馬重賞を勝っている馬(6頭)
3 前走が牡馬混合のGIII2着馬(1頭)
4 近3走以内で2勝クラス&3勝クラスを連勝した馬(2頭)