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【京王杯SC・ヴィクトリアM】豪華メンバーがそろった一戦!有力馬の状態はいかに!?

  • 2020年05月14日(木) 18時00分

どの馬も好気配!!その中でも注目なのは…


 今週は日本ダービーの2週前追い切り。例年なら、高揚感たっぷりにトレセンへ向かうはずですが、現在は規制中でそれができません。規制が始まる直前に「ダービーの頃にはここへ戻ってこれたらいいなあ」と各調教師とも話していましたが、どうでしょうね。ダービーの無観客競馬は決定済みですが、せめて、ダービーの最終追い切りはトレセンでしっかりと調教取材して本命を打ちたい、これが本音です。

 さて、今週はヴィクトリアM。ドバイの開催中止もあり、非常に豪華なメンバーになりましたが、その分、難しくなりそうなのが調整の判断。特にアーモンドアイに関しては、有馬記念の惨敗があっての今回ですから、迷っている方も多いでしょう。ただ、調教VTRで1週前追い切り、最終追い切りと動きを確認すれば、単純に「強いから」という理由で本命を打ってもよいのかも知れません。このあたりはウマい馬券できっちり解説しようと思います。

【京王杯SC/ダノンスマッシュ】

 前走はオーシャンSから中2週のレース。これに関しては、2歳時に1着実績があるローテーションだったので心配していませんでしたが、追い切りがCWのみだったという点が気になっていました。それが敗因かどうかは明確ではありませんが、それもひとつの要因だったことは間違いないと思っています。

 それゆえに、今回の坂路オンリーの調整はこれまでと変わりないもので、すごく好感が持てます。オーシャンSの時は1週前追い切り、最終追い切りともに4F50秒を切る、ものすごい時計で、それには及びませんが、1週前追いは4F50.9秒。最終追いは4F目が最速になるラップを踏んでいますし、この状態で左回りや1400mを克服できるかどうか、注目の一戦となりそうです。

【ヴィクトリアM/サウンドキアラ】

 1000万下(現2勝クラス)を勝ったばかりでの出走だった昨年のヴィクトリアMは7着。勝ち馬から0.7秒差、そして、上がりは33.5秒を使ったことで「よく走りましたね」と安達昭夫調教師と話したのが、ちょうど1年前になります。それからは5戦4勝、うち重賞3勝と昨年のGI経験が大きな糧になったことは間違いないでしょう。

 京都金杯を勝った時点でここは視野に入っていましたが、間隔をあけるのか、牝馬Sを使うのかは検討されていた時期もあります。結果的に使い詰めのようなローテですが、追い切り本数は今回が一番多く、最終追い切りが坂路で4F51.6秒も今回が最も速い時計。陣営が思った通りの状態でのGI再挑戦ということになりそうです。

【ヴィクトリアM/スカーレットカラー】

 府中牝馬Sでの強い勝ち方を思えば、東京競馬場に舞台が替わるのは間違いなくプラス。また距離に関しては、前走が桜花賞以来のマイルでしたが、しっかり対応できましたし、GIを勝つならこのタイミングのような気はします。ただ、ヴィクトリアMというレースは本当にトラック単一調教馬が勝てないレースで、直近だと2015年に1番人気だったヌーヴォレコルトが6着だった例があります。

 それをさておくと、自身は順調そのもの。前走時と同じく、1週前追い切りをCWで併せ馬に先着し、最終追い切りは単走。姿勢の高い走りはいつものことで、安定した走りが素晴らしいと思います。ただ、スタートが速い馬ではないだけに、このあたりを初騎乗の石橋脩騎手がどのような作戦で挑むのか、注目です。

【ヴィクトリアM/ビーチサンバ】

 1勝馬なんですが、オークスでの惨敗を除けば、すべて掲示板。しかも新馬戦以外はすべて重賞ですから、善戦はしています。その善戦を悪い意味で捉えるとすれば、勝ち切れないところだと思いますが、ここには「ゲート」という要因が大きく関わっていると思います。これに関しては、今回はゲートを「出る」と思っていますが、これに関してはウマい馬券に記したいと思います。

 1週前追い切りがCWというのは、デビューから一貫して変わっていないパターンで、今回もそれに該当しています。そこで併せ馬を課すというのは秋華賞以外で行われているパターン。最終追い切り場所に関して、坂路とCWのパターンはありますが、どちらでも連対実績があるので、これも気になりません。

【ヴィクトリアM/シゲルピンクダイヤ】

 前走は16着と惨敗になりましたが、非常に乗り難しさのありそうなタイプだけに、初めての騎乗となったM.デムーロ騎手も大変だったのかも知れません。乗り難しさに関しては、追い切りの動きを見ていても感じるところで、CWでの1週前追い切りも併せたところで内にもたれそうになって見えたあたりがそれなんでしょう。

 最終追い切りは坂路での併せ馬でしたが、この時も手前を何度も替えて、安定した走りというわけにはいきません。それでも、テンをゆっくり走ったことで4F目最速ラップを踏んでおり、道中でしっかり脚をためることができれば、秋華賞のようなメンバー最速上がりを発揮することも可能。左回りに関しても悪くないと思います。

◆次走要注意

・5/10 NHKマイルC【ウイングレイテスト】(8人7着)

 直線一気のレース選択でしたが、その脚はメンバー最速上がり。前走同様、外に弾かれるようなところもありましたが、根負けせずに伸びるところが長所。右回りでも左回りでも変わらずに走ることができるのは強みでしょう。重賞ならいつでも勝てるだけの脚があります。

[メモ登録用コメント] [1600mから1800m]最終追い切り南Wでラスト1F最速なら勝ち負け。

【予想】井内利彰の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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