【ヴィクトリアマイル】ドバイ組は使ってくる以上一定のデキにはある
ドバイ組が走れないとしたら代わりに台頭するのは…
アーモンドアイの参戦が大きなテーマだが、香港遠征後のドタバタで出走した有馬記念は、そもそも馬に適性のない展開だった。東京芝1600mはあれほどひどいことになった安田記念でも3着に来ているコース。
ノーザンファームや国枝厩舎にレース選択のミスはあってもデキの判断にミスはないと思いたいし、そう考えるとここでは買わざるをえない。
同じくドバイがカラ輸送になってしまったラヴズオンリーユー。使ってくる以上この馬も一定のデキにはあると考えるが、こちらはマイル戦の適性がどうか。あれだけタフだったオークスを勝つ馬なので、逆にマイル戦、特に高速決着になった場合にやや不安を感じる。
仮にここも勝つとなったらよほど東京コースが合うか、超のつく名牝ということになる。
ドバイ組2頭が走れないとしたら、代わりに台頭するのはやはりサウンドキアラだろう。枠は昨年に続きだいぶ外を引いたが、それが絶望的なファクターというわけではない。土曜に雨予報が出ているのもこの馬にとってはプラス。どの程度降るか、日曜にどの程度影響を残すかは当日にならないと分からないが、降らないよりは降ったほうが絶対に良い。
昨年の覇者ノームコアは高松宮記念15着からの参戦。このレースは前走大敗馬もけっこう走っているレースだし、リピーター好走の多いレースなので昨年の結果は尊重したい。あとは重馬場で初の2ケタ着順という大敗が心身に影響を与えていないかどうかだ。
昨年2着のプリモシーンは東京がベターな馬なので、中山かつハンデ戦だったダービー卿の敗戦は気にしなくていいだろう。ただGIIIで好走できてもGIになると少し足りない雰囲気はあり、ここでも1着付けにするのは微妙。特にドバイ組が2頭とも走らない前提でないとこの馬の1着はイメージしづらい。
人気薄の前走大敗馬で個人的に注目しているのは2頭。コントラチェックは馬場を言い訳にすれば前走はノーカウントにできる。枠はもっと内がよかったが……。
もう1頭はダノンファンタジー。阪神牝馬Sは明らかに叩き台の雰囲気だったし、上積みはあるはず。勝つまではともかく馬券圏内はありうる。