▲「みんなのKEIBA」など競馬メディアで活躍を続ける細江純子さん
ホース・コラボレーターとして「みんなのKEIBA」などに出演。パドック診断が好評な細江純子さんにオークス出走予定の有力馬13頭の馬体診断を行っていただきました。
アブレイズ栗東・池江泰寿厩舎 牝3
▲5月13日撮影
毛づやも良いですし、肌を薄く見せ状態が良いのだと思います。デビュー時は、体に余裕がある状態でしたが、1戦ごとに体が引き締まっており、内側からの張りもでています。また全体的に窮屈さのない体の作りをしており、胴の長さからも距離が伸びることへの不安はないと見ます。
クラヴァシュドール栗東・中内田充正厩舎 牝3
▲5月13日撮影
輸送を考慮してなのか、これまでよりも馬を大きめに作っている印象を受けます。桜花賞時は首だけ細く映りましたが、今回の方が体と首のバランスが取れているように思えます。ただその一方で、毛づやに関しては、前回時の方が良かったようにも思えるだけに判断が難しいです。
デアリングタクト栗東・杉山晴紀厩舎 牝3
▲5月14日撮影
1頭だけオトコ馬が混じっているかのような迫力あるボディー。しかも1週前の時点で、いい意味でキリキリに体が仕上がりすぎておらず、最終調整でいかようにも調整ができる状態。また初輸送となることを考えても、この時点で少し立派に映っても問題ないと思えます。肌も薄く、筋肉量も桜花賞時よりアップしていると思えます。
デゼル栗東・友道康夫厩舎 牝3
▲5月14日撮影
毛もフサフサですし、他の馬に比べると、体のメリハリがなく、オコチャマに映ります。逆を言えば、まだ素質だけで走っているようにも感じ、相当なポテンシャルの高さなのでしょう。正直、見た目幼さがあるだけに、完成度という点ではまだ先な気がします。
ホウオウピースフル美浦・大竹正博厩舎 牝3
▲5月14日撮影
グッドルッキングホースです。毛づやも光り輝いており、内臓面の働きの良さがうかがえます。また地面を捉えた力強い強い立ち方をしており3歳のこの時期の牝馬には見えないほど。オルフェーヴルの女の仔だけに、気持ちの面も重要となってきますが、顔の表情を見る限り、ストレスを感じている様子には思えないので心身共に良い状態に思えます。ただレースにおいては、前向きすぎて騎手とのコンタクトに課題も…。そういった点からも、現時点では馬場が渋った際、全てが噛みあう気もし、当日の馬場状況次第ではあなどれない気もします。
マジックキャッスル美浦・国枝栄厩舎 牝3
▲5月14日撮影
桜花賞から間隔はあまりないのですが、これまで感じてきた、こぢんまりとした体から、背中が伸び、成長を感じます。厩舎的にも馬の成長過程に寄り添うように作っていくだけに、もう一段階アップを求めた変わり身を期待して良いと思えます。
マルターズディオサ美浦・手塚貴久厩舎 牝3
▲5月13日撮影
この春、チューリップ賞の時のデキの良さに比べると、桜花賞時は少しトモの疲れを感じる脚の運びになっていました。そして今回ですが、もう少し全体的に張り感が欲しい感じもします…。
ミヤマザクラ栗東・藤原英昭厩舎 牝3
▲5月13日撮影
桜花賞時は、前に重心が落ちてしまった状態に見受けられました。明らかに今回の方が上体が起きており、四肢で自分の体を支えています。また表情もいい意味でピリッとしています。体型から本質的に2400mは長いように思えますが、現時点ではまだ適性が問われる時期でもないですし、気にしなくていいと思います。
リアアメリア栗東・中内田充正厩舎 牝3
▲5月13日撮影
桜花賞は大敗をしましたが、馬そのものの作りは余裕をもたせた阪神JF時とは違い、キッチリと仕上げ悪い印象はありませんでした。今回も肌を薄く見せ、それでいてトモのボリューム感もあり、体そのものは良いと思えます。ただ1点、気性的な面から2400mは容易ではないと感じるだけに、当日の落ち着きと騎手とのコンタクト、そこがポイントだと思えます。体の作りからも本質的に2400mは長いと感じるので、より折り合いがカギとなる気がします。
サンクテュエール美浦・藤沢和雄厩舎 牝3
▲5月13日撮影
デビュー時からシンザン記念までは華奢な印象でしたが、前回時から芯が入り、良くなってきたように思えます。また体ができてきたことで精神的にも落ち着きがパドックではうかがえました。そして今回ですが、腹回りはスッキリと見せますが、肩まわりとトモにはシッカリとした弾力を感じる筋肉をまとっており、柔軟性もキープ。良いと思います。あとは当日の馬場状態。晴れてほしいです。
スマイルカナ美浦・高橋祥泰厩舎 牝3
▲5月13日撮影
体重ほど体を小さく見せないあたりに、バランスの良さを感じます。またキリッとした良い表情もしており、精神面も安定しているように見受けられます。桜花賞は3着と踏ん張りましたが、正直、当日のパドックでは左トモが流れてしまう感じで、ゆるっとした印象。今回の方が締まって映りますし、トモへの負担という意味でも、輸送競馬ではない点もプラスと働くと思えます。
ウインマリリン美浦・手塚貴久厩舎 牝3
▲5月13日撮影
もともとが凄く良く見せるタイプではない馬だけに、写真ではその判断が難しいのです。パドックにおいてもトモがフニャフニャしており、物足りなさも。しかしながら、それで走っている点から、そこは気にしなくていいように思えます。みるべき点はトップライン。前回時から上体がしっかりと起きて、頭から背中・お尻の連動性が生まれしなやかさがうかがえました。今回も前回に引き続き体は締まっていますし、毛づやも良いので、好状態をキープしていると思えます。
ウーマンズハート栗東・西浦勝一厩舎 牝3
▲5月14日撮影
前回時がもう一つ良くなる段階なのかな?と思っていました。明らかに今回の方が毛づやが輝きだしており、シッカリと大地を捉えて立てています。また桜花賞時に気になった左トモの位置もバランスが整っています。また血統的に距離延長を心配する方もいらっしゃると思いますが、兄弟ほど胴は詰まっていませんし、表情から精神的に追い込まれた様子も感じませんので、私は大丈夫だと思えます。