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【日本ダービー】2000ベストの馬が勝ちやすいレース 母方の近い世代にマイラーの血が必要

  • 2020年05月24日(日) 18時00分
ここ5年の勝ち馬でいうと、ダービー後に引退したロジャーバローズは置いておくとして、ワグネリアンもレイデオロもマカヒキもドゥラメンテも2400よりは2000がベターの中距離馬。5頭の父はディープインパクト3、キングカメハメハ2。ロジャーバローズの母父は一流マイラーだし、ワグネリアンの母母は猛烈な短距離の追い込み馬。レイデオロの母母は快速レディブロンドだし、マカヒキの母母はアルゼンチンのマイルG1に勝っている。「父が2400の大レース勝ち馬で、母父や母母がマイラー」という配合で、2000ベストの馬が勝ちやすいのがダービーというレースなのだ。
(解説:望田潤)

アルジャンナ
母コンドコマンドはシアトルスルー5×3・5を持ちスピナウェイS(米G1・ダ7F)に勝った。母母イヤーリーリポートは北米G2を3勝。ディープ産駒で母系にストームキャットとリローンチが入るのはコントレイルやダノンキングリーと同じ黄金配合だ。シアトルスルーの影響も強い脚長で緩慢なストライドで、現状ワンペースで瞬時に加速できない面はあるが、大箱は合っているのでここも毎日杯ぐらいは走れるだろう。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎

ヴァルコス
ロカ、エッジースタイル、ブルークランズの半弟で、母母ウインドインハーヘアはディープインパクトやブラックタイドの母で子孫にもレイデオロなど活躍馬続出のスーパー名繁殖。父ノヴェリストはキングジョージの勝ち馬でラストドラフトの父。母父ダンスインザダークの影響が強い体型で、この牝系らしいしなやかさもあり、実績どおり大箱の長いところ向きの持続ストライド。ここも好走は可能だろうが、大きく狙うなら菊花賞か。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎

ウインカーネリアン
母コスモクリスタルはJRA4勝で、母母クリスチャンネームは函館3歳S3着。牝祖リプロカラーからはオペラハウスやセザンヌといった欧州G1馬が出る。母父マイネルラヴは

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競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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