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【日本ダービー】なにかあるとしたらまた内枠馬!?

  • 2020年05月26日(火) 12時00分

Cコース替わりで「前・内」が怖い


 先週のオークスでは、デアリングタクトが強烈な末脚を発揮して優勝した。脚質と枠を考えると外差しになって内枠馬や先行馬の前残りを捕らえられない可能性があるのでは……と個人的には考えていたが、そのような不安を一掃する走りであった。
 
 ただ2着は先団につけたウインマリリン。オークスはBコース最終週。Cコース替わりとなるダービーは、昨年のロジャーバローズのようなパターンも視野に入れたほうがよいのではないだろうか。
 
 以下に示すのは、2010年以降の5〜6月開催・Cコース使用時における枠番別成績である。Cコース2週目以降も含むものだ。

回収率向上大作戦


 1枠の単回収率はほかならぬロジャーバローズが1頭で伸ばした面があるのだが、複回収率の1位が1枠・2位が2枠だし、勝率や複勝率も同様である。

 Cコースの1〜2枠は昨年急に成績を伸ばした面もあるのだが、10年前よりは昨年の結果のほうが今年との連続性があるだろうし、データを離れて競馬を見ていても、東京芝は「前・内」が怖い。

 コントレイルもサリオスも好位に構えるという選択肢はある馬だし、その上で内枠を引いたらより盤石になる可能性もある。逆に、外枠に入ったうえでスタートが悪かったときなどは、内枠の穴馬にチャンスも出てくる。

 枠が決まらないうちにあれこれ考えても仕方ないが、枠を見て、土曜の傾向を見て馬場に合わせた馬券を組んでいきたいものである。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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