6月10日に川崎競馬場で行われる関東オークスには、中央からUAEオークス3着馬セランなど楽しみな面々が参戦してきますが、迎え撃つ南関東勢も果敢に立ち向かいます。
南関東の筆頭は、桜花賞と東京プリンセス賞を制している南関東牝馬2冠馬アクアリーブル。この関東オークスを制すれば、牝馬3冠馬の称号を手にすることになります。
南関東競馬史において、南関東牝馬3冠に輝いているのは、2006年のチャームアスリープただ1頭。桜花賞が浦和1600m、東京プリンセス賞は大井1800m、関東オークスが川崎2100mでさらにはダートグレード競走。牝馬3冠馬になるのは非常に難解なことですが、アクアリーブルはあと1冠のところまでやって来ました。
アクアリーブルの母は2012年南関東牝馬2冠馬(東京プリンセス賞、関東オークス)のアスカリーブルです。アスカリーブルは現役引退後に繁殖入りをし、アクアリーブルを出産。初産でも子供の面倒をよく見ていたいい母親だったそうですが、離乳前にこの世を去り、その後のアクアリーブルはサラブレッドの乳母に育てられたそうです。
たった1頭の忘れ形見が無事にデビューできたことも尊いことで、それが今や南関東牝馬2冠馬。
▲アクアリーブルと担当の高橋厩務員、調教パートナーの山本聡紀騎手(撮影:高橋華代子)
アクアリーブルが東京プリンセス賞を制してから数日後、管理していた佐藤賢二調教師が急逝されました。あまりにも突然のことでいまだに信じられません。現在は弟子の米谷康秀調教師が引き継ぎ、担当の高橋厩務員(過去にチャームアスリープも担当)と調教パートナーの山本聡紀騎手(レースは矢野貴之騎手)が引き続き寄り添っています。
この関東オークスに向けて順調に調教を進めてきたそうで、最終追い切りは抜群の動きと時計で、好調さがビンビンと伝わってくるものでした。(時計は、競馬専門紙さんのネット版やコンビニプリント版でご確認ください)
▲抜群の動きと時計を見せていたアクアリーブルの最終追い切り(撮影:高橋華代子)
「この中間は賢二先生の攻めて耐えて強くなる調教を行ってきて、仕上がりに関しては満足しています。成長期でボリュームアップしている感じですし、最終追い切りはあれだけの時計を出しているのに終いは遊んでいるので、秘めている力は半端ないですね。まだ1カ月しか関わらせてもらっていませんが、悔いのない仕上げはできたと思っています」(米谷調教師)。
▲追い切り後の洗い場。まだ遊びながらの走りで、息もすぐに整ったそうです(撮影:高橋華代子)
14年ぶり2頭目となる南関東牝馬3冠馬が誕生なるか!? 南関東競馬のマスコミの1人としてもファンの1人としても、身が引き締まります。