▲若手への期待を語る池添騎手(C)netkeiba.com
2018年のNHKマイルCでGI初制覇を決めた佑介騎手ですが、最近は“2勝目の壁“を感じている様子。
前回「とにかくGIは乗らなアカン」とアドバイスを送った池添騎手ですが、ではどうしたら数多くのGIに乗れるのか、2勝目のチャンスを引き寄せるにはどうしたらいいのか──。
GIへの強い思い、そしてそこに辿り着くまでの難しさを語ってくれました。
(構成=不破由妃子)
※この対談は佑介騎手と池添騎手だけで、出来るだけ短時間で行いました。
年明けの小倉で勝ち星量産も…、作戦は失敗!?
佑介 最近の若手は、ホントに上手な子が増えたと思いませんか?
池添 思う、思う。関西も有望な若手がいっぱいいるけど、関東も(横山)武史とか(武藤)雅とか菅原とか…。これからの競馬界を背負っていくであろう子たちが出てきてると思うわ。ケガだけしないように乗っていけば、彼らは確実に上がってくるやろうね。
佑介 ですね。いっぽうで、たまにローカルに乗りにいくから余計に思うんですが、中央4場のレースの締まり方というか、そこで乗っている人たちのレベルの高さも痛感してます。特別なことは何もしてないんですけど、とにかく隙がない。
池添 そうやな。ローカルで勝ち鞍を挙げるのも大事やねんけど、中央で乗るのはもっと大事だと俺は思ってるよ。だって、そこで勝ち負けしている人たちがGIに乗るわけでしょ? その人たちと対等に渡り合えないことには、到底GIで勝ち負けなんてできないからね。
佑介 勝ち負けどころか、今年の春はあんまりGIに乗れなくて。リーディングの上のほうにいれば、GIでも声を掛けてもらいやすいはずだと思って年明けの小倉に行ったんですけど…、作戦は失敗に終わりました(苦笑)。
池添 そう言ってたのに、あんまり乗ってへんなと思ってたよ。でも、今年はよう勝ってるやん。このままいけば、キャリアハイを狙えるんじゃない?