決め手に悩んだ時はこんな基準もアリなのでは?
私の仕事は予想という以前に「説」を作ってはそれが通用しそうかどうか試すということの連続だが、今回は函館2歳Sについていままで唱えたことのない「説」を唱えてみたい。
それは「前走で走ってきたレースの出走頭数多いほうが良い説」である。
長くなるが、過去10年の函館2歳Sについて、前走頭数別成績をご覧いただこう。函館が8日間開催だった時期も2年分含まれるが、過去8年でやっても結論の大勢は変わらない。また地方馬や前走2着以下馬も入っているが全体に占める割合はごく小さい。
これだけだと分かりづらいが、全馬ベースの勝率・複勝率が6.6%・19.7%に対し、前走10頭立て以上組は勝率10.5%・複勝率23.3%、13頭立て以上だと13.5%・27.0%なので、多くの頭数の中で勝ち抜けてきたほうが価値があるとは言えないだろうか。
今年、前走頭数が最も多いのは14頭のグレイトミッション。ただこれは東京の新馬組。13頭は連闘のカイザーノヴァと、地方馬で栄冠賞から来るラジアントエンティ。12頭は阪神のダートから来るレディステディゴー。他場や連闘も避けるとなると11頭組が5頭いる。
絶対にここから軸をと主張するつもりはないが、ヒモの最後1頭を悩むときなどにこんな基準を持ち出してもよいのではないだろうか。