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【函館記念】前走好走馬をとるか重賞組にこだわるか

  • 2020年07月17日(金) 18時00分

巴賞組の取捨選択のコツは…


 函館記念は他場の重賞を好走してきた馬が活躍してきたが、今年は該当馬が少ない。かなり難しい予想になりそうだ。

 唯一の前走重賞掲示板組がプレシャスブルーだが、14番人気で3着してきた馬なのでどこまでアテにしていいかは難しいところ。脚質もこのレース・コースに合うかどうか。

 好走してきたことのほうに重きを置くなら重賞でなくオープン特別組のほうに行くしかない。人気が予想されるところではカウディーリョ。枠もいいし前に行ける点もよい。ただ、重賞掲示板経験が無いのに押し出されて人気になってしまうのは馬券的にはいまひとつだ。

 もう少し人気のないところではバイオスパーク。2000mも函館も悪くないし、内枠先行馬で和田騎手というのはいかにも怖い。

 重賞組にこだわるなら、前走着順を妥協するしかない。レイエンダはエプソムカップを勝ったとき(2019年)のような競馬ができればいいのだが、前走のようにスタートで失敗すると内枠が仇になる。個人的には軸というより買うならヒモかと思っている。

 単純に前走の着順でいくとアドマイヤジャスタも候補だが、前走の6着は展開もはまった印象。その前に2ケタ着順が続いていたことを考えると積極的に手は出しづらい。

 脚質的なことを考えるとニシノデイジーはよさそう。枠なりに控える位置取りだと厳しいかもしれないが、もともとは好位置での競馬も選択肢になる馬。今回は逃げ・先行タイプの絶対数が少ないので、枠順で躊躇せず積極的な競馬を期待したい。

 巴賞組は好走馬を買わずに大敗してきた馬をヒモでうまく拾うというのがこのレースのコツ。トーラスジェミニではなくベストアプローチやレッドサイオンあたりに△を回してみたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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