高知競馬の名物レース「一発逆転ファイナルレース」にハマっています。記者選抜により、最近勝てていない馬が一発逆転勝利を目指すレース。出走馬の成績が拮抗していて、全馬が直近4走で一度も掲示板に載っていない、という場合もあって、予想がとにかく難しい反面、地方競馬としては高額配当が期待できる一戦です。
その名物レースで、私・大恵は「三連複10頭ボックス(12頭立てです(笑)」という荒業を駆使しながら、なんとか的中を目指す日々。高知の夜の「ちょっと馬ニアックな世界」を覗いてみましょう。
馬も人も「一発逆転」を目指したいレース
「三連複10頭ボックス、120通りで!」
8月からスタートしたとある番組での一コマ。
高知競馬のレースをタレントや競馬ライターなど3人がゆる〜く、楽しく、ドキドキしながら馬券予想をする番組です。
年に10回以上、高知に取材や競馬観戦に訪れていたからか、僭越ながら私もこのメンバーに入れていただいているのですが、なかなか当たらない(苦笑)。
これはもう、ひとえに自分の予想の下手さなのですが、「本命は来たけど、3着の穴馬買っていないよ〜」とか、「点数絞りすぎて外れた…」ということが多数発生しています。
▲パドックで騎乗に向かうジョッキーたち。個性豊かなジョッキーも高知競馬の魅力です
それだけに、どんぴしゃで当たった時は気持ちよく、それだけで高知競馬の虜になるのですが、さらにハマらせるのが最終レースの「一発逆転ファイナルレース」。
JRAに比べると地方競馬は配当が落ち着きやすいですが、時に三連単10万円超えにも出会えるレース。
番組の生配信中は常時、画面上部に収支が表示されていて、マイナス1万円を超えてくると
「大丈夫!一発逆転ファイナルレースさえ的中すれば、逆転できる♪」
と、なんともいえぬ安心感に包まれはじめます。
三連複は何頭ボックスが妥当?
一発逆転ファイナルレースで馬券の買い方は出演者それぞれに違います。
軸を1頭決めて総流しをかける人もいれば、好きな数字を選んでボックス馬券にする人も。
私の場合は、パドックで良かった馬を選び(時に消去法になることも)、それらを三連複ボックスで買います。すると、冒頭のように10頭ボックスというすごい事態になってしまったのです。
念のためお伝えしますが、12頭立てです。特定の2頭を除いて全馬買ったということです。
「そんなにたくさん買ってトリガミにならないの?」というのがみなさん気になるところでしょう。
ここまでの番組での成績は
日付 買い方 的中金額
8月8日 三連複7頭ボックス(35通り) 18,520円
8月15日 三連複9頭ボックス(84通り) 4,620円
8月22日 三連複10頭ボックス(120通り) 13,580円
8月23日 三連複9頭ボックス(84通り) ハズレ
※番組は重賞・準重賞のある日のみ
やっぱり9頭も10頭も買えば当たるもんです。でも、1回はトリガミになってしまいました。
▲ゴールの瞬間まで白熱のレースが繰り広げられます(写真は早い時間のため明るいですが、高知は通年ナイター)
そこで、今年度(4月以降)でいろいろと統計を取ってみました。
ちなみに、高知競馬の最終レースは「一発逆転」とつかない普通のファイナルレースもたまーにあるため、ここでは「一発逆転ファイナルレース」に限ってデータを取ります。
さらにちなむと、一発逆転ファイナルレースと同様の基準で出走馬が選ばれた「記者選抜」と表記されたレースが最終レース以外にもありますが、分かりやすくするためここでは除外します。
万馬券(三連複) 18レース/32レース中
万馬券出現率 56%
平均配当(三連複) 17,188円
最高配当 82,340円 (2020年5月31日 12番人気・7番人気・8番人気)
最安配当 2,880円 (2020年6月21日 4番人気・2番人気・1番人気)
※2020年4月1日〜8月23日 対象32レース
万馬券にならない場合でも、5000円前後の配当というのが多く見受けられたので、三連複8頭ボックス(56通り)あたりが妥当なのかもしれません。
ただし辛いのは、これだけ多頭数ボックスをしているのに、8月23日のように買っていない2頭が2、3着にくるということ。12頭中9頭も買っているのに、たった1頭しか馬券圏内にこないという……。もうこれは絶望を味わいます。
そんな外れを経験しても、翌週になればまた「一発逆転ファイナルレースの三連複ボックス買いたい♪」とウズウズしてしまう、なんとも中毒的なレースです。
この原稿を書いている29日も8頭ボックスを買っちゃいました。(ハズレました…とほほ)
JRAのレースも、他の地方競馬(ばんえいはやっています!)も終わって、私たちも「一発逆転」したい高知の最終レース。
まだ買ったことがないという方は、ぜひ魅惑の初体験してみませんか。