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楽しみだった小倉2歳Sは不完全燃焼…「一日中ショックを引きずってたわ」

  • 2020年09月08日(火) 18時01分
小倉2歳Sのセレッソフレイムは、残念ながら8着という結果に。「重賞でこれだけ楽しみなのは久しぶりやね」と声を弾ませていた小牧騎手だけに、失意の誕生日(9月7日)となってしまいました。とはいえ、力負けとは言えず、敗因はハッキリ。不完全燃焼となった小倉2歳Sをじっくりと振り返ります!(取材・文:不破由妃子)

※このインタビューは電話取材で実施しました。

思った以上にいい位置が取れてワクワクしてたんやけど…


── 一日遅れになりますが、小牧さん、お誕生日おめでとうございます!

小牧 ありがとう。昨日はみんなでバーベキューをしてね。そこでお祝いしてもらいました。しかし、一年経つのは早いねぇ。

──本当ですね。そのフレーズも、すっかり毎年恒例になりました(笑)。ところで、日曜日は小倉からスムーズに帰ってこられたんですか?

小牧 うん。メインレースが終わったら、すぐに帰りました。新幹線に影響出るかなぁと心配していたんやけど、僕が帰った時間はまだ大丈夫やった。でも、そのあとは大変やったろうなぁ。宮崎の母親のことも気になってね。なんせひとり暮らしやから。

──私も心配していました。ひとりであの夜を過ごすのは厳しいですからね。

小牧 そうやねん。でも、従妹の家に行っていたみたい。ひとりじゃ怖いだけやろうなと思っていたから、安心したわ。

──では、さっそくレース回顧にまいりましょう。

小牧 小倉2歳Sは残念やったねぇ。3コーナーでちょっと接触して、外に出されたでしょう。

──ああ、内にいたアールラプチャー(6着)が寄ってきて…。

小牧 そうそう。もう引っ掛かって引っ掛かってどうしようもない感じやった。ああなったらどうにもならんのは僕もわかっているから、最後は危険を避けるために、僕のほうから外に開きましたもん。馬にとっては初めてのことやし、あれでちょっと嫌気がさしてしまったのかな。あんなに伸びないことはないからね。

──2回くらい接触がありましたものね。

小牧 うん。でも、しょうがないよね、ああなってしまったら。レースのあと、太宰くんが謝りにきてくれてね。そのときも「しょうがないよ」って言ったんやけど、セレッソフレイムは小さい馬やし、かわいそうやったな。

──馬場も悪くなって、セレッソフレイムにとっては逆にチャンスが増したかなと思っていたんですけどね。

小牧 そうやねん。スタートもよかったでしょう。思った以上の位置を取れたから、「これはいい位置が取れたな」と思いながらワクワクしてたんやけどね。

──小牧さんとしても、不完全燃焼の一戦ですね。

小牧 完全に不完全燃焼やね。いいところちゃうかなと思っていたから、なんかガックリきた。僕にしてはめずらしく、一日中ショックを引きずってたわ。

──今後は1勝クラスでの戦いになるわけですが、ここまで3戦して、芝・ダートや距離適性など、どんな感触を得ていますか?

小牧 1400mくらいまでは大丈夫そうやね。ダートも走りそうだし。いろんな可能性があると思うよ。

──土曜日10R(桜島S)のキーフラッシュは3着。手応え以上にしぶとい脚を見せました。

小牧 その前(8月2日・新潟10R・柳都S)と同じような感じで頑張ってくれたね。前回もそうやったけど、もう脚がないのかなと思いきや、直線で追うと伸びるねん。しかも、最後まで止まらんからね。狭いのを嫌がってるようなところもあるけど、一方でああいう競馬じゃないと伸びてこんみたいやし、難しいよね。

──とはいえ、しばらく掲示板からも遠ざかっていた馬が、小牧さんに替わって3着→3着ですからね。勝ちパターンも見えてきたのでは?

小牧 そうやなぁ、タメたほうがいいのは間違いないから、上手いことハマってくれんかなぁ。今後もじっくり乗って、最後のしぶとさを生かしてなんとかしたいね。

──では最後に、53歳の抱負をお願いします!

小牧 53歳の抱負というより、とりあえず今はね、あと2つ早く勝って900勝を達成したい。でも、今週からはまた2場開催か……長いな(苦笑)。
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太論 / 小牧太
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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