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「こんなガッツポーズをしてほしい」アイデアお寄せください!

  • 2020年09月30日(水) 18時01分
連闘で挑んだラデツキーは、勝ちパターンかと思われましたが、勝ち馬の切れ味に屈して2着惜敗。900勝達成は今週以降に持ち越されました。さっそく今週も楽しみな馬がスタンバイし、小牧騎手のモチベーションも上々。達成の暁には、スペシャルなガッツポーズが見られるかも!?(取材・文:不破由妃子)

※このインタビューは電話取材で実施しました。

意外と簡単に“あと1勝”ができたなと思ったら…


──果敢に連闘策で挑んだラデツキー(9月27日・中京6R・3歳上1勝クラス)でしたが、あと一歩のところで勝ち馬の強襲にあい、コンマ3秒差の2着。

小牧 惜しかったねぇ。前回もそうだったけど、勝ったかと思った。

──直線に向いたとき、チラッと後ろを確認されましたよね。その時点では、だいぶ後ろが離れていたので、私も「これは勝った!」と思いました。

小牧 僕も思ったし、きっとみんなも思ったやろうなぁ。

──ひと息入っていた前走に比べ、スタートも行きっぷりもよくて。

小牧 そうやねん。一度叩いて、馬はすごくよくなっていた。だからこそ、すんなり行ければよかったんやけどねぇ。内から松山くんの馬(レッドエランドール3着)が主張してきたでしょう。1番人気の馬やったし、相手はこの馬だと思ったから、ちょっと早めに仕掛けたんやわ。それにしても、勝った豊くんの馬(キスラー)とは、ゴール前の脚が全然違ったね。

──そうですね。並ぶ間もなく…という感じで。

小牧 僕もちょっと攻めすぎたかなと思ったりもしたけど、勝った馬の脚を思うと、仕掛けを遅らせたところで同じだったかもしれん。

──速い脚では分が悪いラデツキーにとって、早めに仕掛けてしぶとさを生かすという勝ちパターンだったと思います。

小牧 そうやね。ただ、ゴール前でちょっと人間が焦ったね、なんとなく(笑)。でも、スタートさえ決まれば、いつでもチャンスがあるのは間違いない。とにかくスタートだけは気をつけて、この馬の競馬に徹するだけやね。

──今週は、日曜日の10R(白川郷S・中京ダ1900m)にキーフラッシュが登録していますね。

小牧 うん。先週の土曜日は休みになってしまったけど、今週は土日ともなんとか乗れそうや。キーフラッシュは楽しみやけど、ここで散々話しているように、なんせ難しい馬やから。

──前回「エンジンの掛かりが遅くて…」とおっしゃっていたので、そのあたりを考慮した仕掛けがポイントになりますか?

小牧 そうやね。でも、今度は1900mやろ? 距離が延びるのはいいわ。1700mはちょっと忙しかったから。

──小牧さんに替わって3着→3着ときていますから、前走に続いて人気になりそうです。

小牧 人気は関係ないけどね。焦点は、いかにしぶとさを生かすか。いつも手応え以上に伸びてくれる馬やから、この馬の脚を信じて、最後まであきらめずに精一杯追うだけや。

──では、質問をふたつほど。「いつも楽しく拝見しています。先日、ラジオNIKKEIの実況アナウンサーである山本直さんが、小牧ジョッキーと服部厩舎を応援しているという話をしていて、すごくうれしくなりました! 小牧ジョッキーご自身は、“小牧太”の魅力をどう分析されていますか?」

小牧 僕の魅力? そんなんわからんよ(苦笑)。まぁいまだに衰えることなく、しっかり追えているという気持ちはある。日々の鍛錬は手を抜いていないからね、嫌やけど(笑)。それをしなかったら怖いし、たぶん不安でいっぱいになるわ。この年になってなにもせんかったら、人間は衰えていくだけやから。

──小牧さんは、強靭な精神力を持っているような気がします。

小牧 いやいや弱いで、ホントは。フッと吹いたら倒れそうや(笑)。

──笑っちゃってますね(笑)。続いての質問です。「900勝リーチ、楽しみです。こういう“あと1勝”が迫っているときは、どのくらい意識しますか? 心のどこかでプレッシャーになったりするものですか?」

小牧 いや、勝つときは勝つしね。まぁこの前のラデツキーは、「ああ、意外と簡単に“あと1勝”ができたな」と思ったら負けたけど(苦笑)。1000勝となるとまた別なんやろうけど、僕も園田では3000勝以上してきたわけやから、900勝でものすごいプレッシャーを感じることはないわ。たぶん、僕よりも周りのほうが気にしてるんちゃう?

──そうかもしれませんね。最近はファンからのメッセージも「900勝、楽しみにしています」といったものが多いです。

小牧 800勝からここまでがすごく長かったからねぇ。こんなに長かったのは初めてやから。たくさんの人が応援してくれているのはわかっているから、勝ったらなんかゴール前でせなアカンね。

──期待してます!

小牧 なにをしようかねぇ。あんまり変なことはできんし。来週以降になったら参考にさせてもらうので、「こんなガッツポーズをしてほしいなどアイデアのある方は、『太論』の質問コーナーまでお寄せください」って書いといて(笑)。
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太論 / 小牧太
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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