19年はレース上がり36秒台の持続力勝負。ワールドプレミア(母父アカテナンゴ)とサトノルークス(母父サドラーズウェルズ)、母スタミナ型ディープ産駒のワンツーだった。18年と16年もディープ産駒のフィエールマンとサトノダイヤモンドが勝ち、17年は母父ディープインパクトのキセキが勝利。そして15年は父ブラックタイド(ディープインパクトの全兄)のキタサンブラックが勝ち、ディープ産駒リアルスティールが2着。いっぽうで淀の長丁場だけに、春天同様プリンスリーギフトの血の活躍も目立つ。18年はプリンスリーギフトの血を引く馬が1〜3着を独占し、16年9人気2着レインボーラインはステイゴールド産駒だった。京都の長距離では無敵のフィエールマンは、ディープにプリンスリーギフトとスタミナを入れた配合なのだ。(解説:望田潤)
アリストテレス ヴィクトリーやリンカーンの甥で、アドミラブルやエスポワールのイトコで、フサイチコンコルドやアンライバルドなども出るバレークイーンの牝系。エピファネイア×ディープインパクトはムジカと同じで、サンデーサイレンスとサドラーズウェルズのクロスも同じ。前走は早め先頭で押し切る強い勝ち方で、伯父のリンカーンに近いイメージに完成しつつある。エピファ産駒だけに馬群で揉まれるとあまりよくないかも。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース○
アンティシペイト CCAオークス(米G1・ダ10F)勝ちワンダーレディアンエルの甥で、キングリッドのイトコで、母アンチュラスはファンタジーS2着。ルーラーシップ×ディープインパクトはキセキと同じで、長距離で連勝しての挑戦となるとダークホースの匂いも。母系にワイルドアゲインが入るので先行押し切るケイバが合うし、ルーラー産駒らしいストライドで大箱も合う。トニービン持ちだけに、あまり高速上がりになると下りが辛いかも。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○
ヴァルコス ロカ、エッジースタイル、ブルークランズの半弟。母母ウインドインハーヘアは