菊花賞で印象に残った2つのポイント
牝馬・牡馬共に無敗の3冠馬誕生となった2020年のクラシック戦線でしたね。
皆さんは、菊花賞にどのような感想をお持ちになられましたか?
私は大きく2つ。
まずはコントレイルの賢さ。
装鞍所からパドック、返し馬と見ていましたが、馬自身がONとOFFを分かっているかのような雰囲気。
特に装鞍前は気が抜けたような歩き。それが鞍を付けたのちは一瞬、キリリとするものの、再びリラックスした状態に。それがパドックへと入るとシャキーンと見せる姿へと変わり、かつ落ち着いた表情。
返し馬にしても、きちんと順序良くキャンターへと降りており、メンタル面が凄いと思いました。
そしてもう1つはアリストテレスの強さとルメール騎手の騎乗振り。
折り合い面に課題がないと言えない馬で、コントレイルをびっしりとマークしたルメール騎手。
コントレイルが、あの僅かな着差に至った経緯は、外からのマークにより道中ハミが抜けない状況となったことも1つ。簡単には勝たせないといったルメール騎手の卓越した技の凄さと、それができてしまったアリストテレス自身のポテンシャルも相当なもので驚きました。しかも外からマークをして。よって個人的には今後のアリストテレスからも目が離せなくなりました。
さて今週は秋の天皇賞となります。
ネット競馬の馬体診断で、スカーレットカラーを筋肉量が良い頃に比べると足りないかな…と書きましたが、中間の体重が506キロ。追いきりの動きも悪くない中でスッキリと見せており、写真の判断を誤ったようにも…。
しかもこれまで当週においては、喜多助手が単走で行っていた調整から、太宰騎手を背に併せ馬に。
一気に攻めた調整をしている背景には、追いきり後の体重が減らなくなっている点もあるように感じ、これが当日どちらにでるのか?気になるところ。
もちろん相手は強いですし、もう少し内目の枠の方が前半ラクだった部分に加え、この馬自身の適性距離は1800mとも思えますが、頭数が少なく絶対的な逃げ馬がいない点からのペースを考えても、当日の体重が490キロ前後ならば、個人的に面白みがあると思えます。
それでは皆さん、週末はフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。
ホソジュンでしたぁ。