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【小林脩斗騎手】「内容の濃い競馬で勝ち鞍を増やせるように!」新人騎手紹介(1)

  • 2020年11月02日(月) 18時02分
ノンフィクション

美浦・奥平雅士厩舎所属の小林脩斗騎手(撮影:筑波遼)


無観客開催という異例の事態でのデビューとなった4人の新人騎手。本来ならば、大歓声の中でのデビューを迎えるはずでしたが…。限定的ではあるものの、競馬場への入場が再開され、ファンの前で騎乗ができたのはつい最近のこと。ということで…かなり遅くなってしまいましたが、本日から今年デビューの新人騎手を4日連続でご紹介します。本日ご紹介するのは、小林脩斗騎手(美浦)です!

(取材・文=筑波遼)

――無観客競馬と有観客競馬の違いをどのように感じていますか?

小林 やっぱり、競馬場にファンの方々がいると刺激になりますね。応援していただいていることが力になりますし、そういう意味では気持ち的にも燃えます。まだヤジというヤジを飛ばされたことはありません。でも、たまにエゴサはしています(笑)

――デビュー前とデビュー後で最も大きかったギャップは?

小林 馬群の密集度や前の馬との距離感、それと自分の小さな動きがレース全体に影響を与えてしまうことを実感しましたね。勿論、勝つことも大事なんですけど、安全に乗ることを意識するようになりました。

――デビュー時の自分と今の自分を比較して何か変化は感じている?

小林 一番は体が変わったと思います。自分に足りない部分を補うために筋トレをしたり、体づくりには力を入れました。競馬ではデビューした頃に比べれば周りを見ながら冷静に乗れるようになったと思います。勿論、まだまだのところはありますけどね。はじめのうちは自分の馬のことを考えるだけで精一杯でしたが、レース全体の馬群が立体的に見えるようになったというか、他馬の手応えなども意識しながら進路ができそうなところを見つけられるようになってきました。

――自分が騎乗した中で印象深いレースを理由と合わせて教えてください。

小林 まずは初勝利のレース(3月21日の中山2R=アイアムイチオシ)です。僕自身はガムシャラでしたし、決して上手に乗れたわけじゃないんですけどね。馬が頑張ってくれたからこその結果なんですけど、あの瞬間の喜びは忘れられません。会心のレースは4勝目のルミナスライン(9月26日の中山1R)です。楽に先手を取れたし、道中のペースや追い出しのタイミングなど全てが思い描いていた通りに乗れました。

 最近で悔しかったのはレオハイセンス(10月10日の新潟7R=1番人気で2着)。千直で進路が詰まってしまい、追い出しが遅れました。何度も乗せていただいているのに自分のミスで勝ち切れず、本当に申し訳なく思います。あの日の夜は

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