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【アルゼンチン共和国杯予想】今の東京芝は異常なトラックバイアス

  • 2020年11月03日(火) 18時00分
馬場虎太郎

先週の土曜10Rで9番人気で好走したトライン(撮影:下野雄規)


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 東京芝は先週からBコース替わり。

 今秋、それまでの東京開催はほぼ全ての開催日が雨の影響をうけていたが、先週は週中、週末ともに降雨がなかったことによって、乾いた状態。「軽い」馬場コンディションで行われた。とはいえ、例年では考えられない異常なトラックバイアスが発生している。

 特に異常だったのは日曜。「外有利」なトラックバイアスが続出した。内をロスなく通ることが無意味。末脚の要求度が高いトラックバイアス。直線で速い上がりを出す能力だけが特に重要だった。

 先週の東京芝で行われた古馬混合戦は6レース。2番人気以内になった12頭のうち4着以下に人気を裏切ったのは1頭のみ。末脚のしっかりした馬は人気になりやすいためだ。

 6番人気以下で3着内に好走したのは2頭のみ。土曜の10Rで9番人気1着のトラインは上がり1位。日曜の8Rで8番人気3着のルタンブルは上がり2位。6番人気以下で5着内の馬まで対象を拡げても、9頭中7頭は上がり3位以内。末脚があるにもかかわらず、人気の盲点になっていた馬だった。

 枠は外有利。3着内に好走した18頭のうち15頭が5枠より外。人気薄で3着内に好走したトライン、ルタンブルはどちらも8枠。

 先週日曜のメインレース、天皇賞秋を振り返っても1〜5着馬は全て5枠より外。軽めの馬場コンディションだったことを考えると、スローペースながらトラックバイアスは「外有利・差し有利」と判定。アーモンドアイにとっては厳しい状況となったが、きっちりと勝ちきった。着差以上に価値が高い。さすが軽い馬場の最強馬である。

 以上のトラックバイアスから、人気薄で恵まれるとするなら「末脚」のしっかりしたタイプ。なかでも「外枠」に入った馬を狙う。

馬場虎太郎

ラストドラフト(撮影:下野雄規)


 アルゼンチン共和国杯に出走予定のラストドラフトの前走ケフェウスSはトラックバイアス「差し有利」。後方待機馬が恵まれたレース。強気に先行する形では厳しかった。2走前の金鯱賞はトラックバイアス「前有利」。超スローペースの前残りを差す形で脚を余す。

 近2走はトラックバイアスに恵まれず、力を出せていない。前走はわざわざ持ち味を発揮できない競馬をした上に、展開の不利を受けた。2走前のように控える競馬をすればこの馬の力は出せる。

 ただし、今回は上位人気が予想される馬たちのほとんども末脚のしっかりしたタイプ。今の馬場状況は紛れが少なく実力が反映されやすいので、自身の力を出しきったとしても、馬券圏内に入れるとは限らない。少なくとも外枠に入って恵まれる必要がある。

 枠順を考慮した最終予想。その他のレースの予想はウマい馬券をご参照いただきたい。

殿堂入り予想家となった馬場虎太郎のアルゼンチン共和国杯の予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価

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