京都芝内1200で毎年行われる重賞だが、今年は阪神芝内1200での施行。このコースでの重賞といえば秋のセントウルSだが、良で時計の速い決着になったときは、ストームキャットをもつ馬(アクティブミノル、ファンタジスト、ラインミーティア、ネロ)とキングマンボをもつ馬(ビッグアーサー、アクティブミノル、ファンタジスト)の好走が目立つ。取り上げた馬では父ロードカナロアのカレンモエとロードアクアがストームキャットとキングマンボを、レッドアンシェルがストームキャットをもつ。(解説:望田潤)
カレンモエ スプリングソングやカレンカカの姪。母カレンチャンは高松宮記念とスプリンターズSに勝ち、12年スプリンターズSはロードカナロアの2着だった。そのライバル同士の配合で、カナロア産駒は母系にフレンチデピュティ〜クロフネの血が入るとパワーに振れて短距離とダートに振れるので、狙いどおりのパワースプリンターに出た。前走の完勝をみてのとおり、平坦より急坂で更にパワー発揮の印象。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース◎
タイセイアベニール 牝祖スカーレットローズはスカーレットブーケ(ダイワメジャーやダイワスカーレットなどの母)の全姉にあたり、ここからヴァーミリアン、サカラート、ソリタリーキング、キングスエンブレム、ダノンリバティなどが出ている。グリーンデザートとロベルトのパワーで走るスプリンターで、5歳を迎えての充実には目をみはるものがあるが、重賞だとなかなか前も止まってくれないので…。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎
プリモシーン 香港マイルのラッキーオーナーズの近親で、母モシーンはマイル〜中距離の豪G1を勝ちまくった。母父ファストネットロックはデインヒル直仔でメラグラーナやフィアーノロマーノの父。この影響も強いマイラーっぽい体型で、