ソダシはすごく不思議な馬で…

──今週の阪神ジュベナイルフィリーズでは、白毛馬として初のGI制覇が懸かるソダシが大きな注目を集めています。まずは最初に跨ったときの印象を教えてください。

吉田隼　毎週、須貝厩舎の攻め馬を手伝わせてもらっているので、その流れで「ちょっと乗ってくれないか」と頼まれたのが最初だったのですが、これまで白毛はユキチャンやマーブルケーキ、シロクンなどに乗ってきて、口が硬いとかゲートのなかで落ち着きがないとか、そういう共通点を感じていたんです。

　だから、ソダシもそういう感じかなぁと思っていたらちょっと違って。すごくしっかりしていたし、ファーストコンタクトの時点で「ああ、すごいな」と思って、能力を感じましたね。ただ、なんかすごく不思議な馬で…。ゲート試験は何度も落ちたんですよ。

──それはどういった理由で？

吉田隼　開いても進まなくて。3回くらい不合格だったんじゃないかな。僕は乗ったことがないけど、ブチコの子供ですからね。ジョッキーはみんな感じていると思うんですが、ゲートの悪さって遺伝することがあるんです。(ブチコの兄姉である)ユキチャンにもシロクンにも潜られましたし(苦笑)。

──隼人騎手はこれまで、シロクン、ユキチャン、マーブルケーキ、ホワイトドラゴン、カスタディーヴァ、ソダシと6頭の白毛に乗ってきて、トータル成績は12戦6勝。過去15年、白毛では最多勝利数で、なにしろ勝率5割ですから、冒頭でもおっしゃっていたように白毛の特徴はよくわかっていらっしゃる。