過去5年の有馬記念において、上がり3Fのうち2Fが11秒台だったのが17年(1人気-8人気-3人気で決着)と15年(8人気-5人気-4人気)。1Fが11秒台だったのが18年(3人気-1人気-9人気)と16年(1人気-2人気-3人気)、3Fとも12秒以上だったのが19年(2人気-3人気-4人気)。上がり特化のケイバになると波乱の目、流れて持続戦になると力どおり、という傾向だ。最近はダンジグとリファールの血を引く馬の好走が目立ち、リスグラシューはリファール4・5×4、ブラストワンピースとサトノダイヤモンドはダンジグとリファールの両方をもっていた。(解説:望田潤)
オーソリティエピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアの甥で、母母シーザリオはオークス馬で名繁殖。オルフェーヴル×シンボリクリスエスはエスポワールと同じで母母にサドラーズウェルズが入るのも同じ。父がオルフェで母がエピファネイアの全妹だから、血統からも実績からも長距離には自信。シーザリオ牝系らしいしなやかな走りが印象的だが、シーザリオ牝系だから極端に揉まれ込むと心配はあり、AR共和国杯のように揉まれず先行できれば。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース○
オセアグレイトエルノヴァの甥でディーマジェスティやタワーオブロンドンのイトコで、名馬ジェネラスなども出る名牝系。母父バーリはセントジェイムズパレスS(英G1・芝8F)などに勝ったマイラー。オルフェ産駒で母系にサドラーズウェルズが入るのはラッキーライラックやオーソリティと同じ。バーリのナスキロ柔さも受け継ぎ、