▲年内で引退となる西田雄一郎騎手 (撮影:下野雄規)
27日の中山競馬12Rが最終騎乗となった西田雄一郎騎手(46)。レース後にはたくさんの騎手仲間から胴上げをされ、同期で同じく今年引退した山本康志元騎手が花束を手渡しました。
今後は、1月1日付けで調教師に。技術調教師期間を経て、再来年の3月に開業予定です。最終騎乗を終えた翌日、今の率直な思いをお聞きしました。
(取材・構成=赤見千尋)
※このインタビューは電話取材で行いました。
調教師を目指した原点は、牧場での経験
――12月27日の最後の騎乗を終えて、どんなお気持ちでしたか?
西田 長くやらせていただいて、感慨深いものはありました。ここまで家族や多くの方々に支えていただいて、本当に感謝しています。僕は1回騎手を辞めているので、その時にもいろいろな方に支えていただきましたし、もう一度騎手になってからも、たくさんのファンの方に応援していただきました。だからこそ、この年齢まで騎手を続けられたと思います。
最後の騎乗が終わった時も、今はまだたくさんのお客さんの前でというわけにはいかないですし、声もあまり出さないでと言われている中ですが、皆さんからの温かい気持ちを感じました。ただ、淋しいという気持ちはなくて、これから頑張ろうという気持ちの方が強かったですね。
▲たくさんの騎手仲間からの胴上げ (撮影:下野雄規)
▲同期の山本康志元騎手らに囲まれて… (撮影:下野雄規)
――来年の2月いっぱいまで騎乗されるかと思っていたのですが、12月で辞める決断をした経緯を教えて下さい。
西田 昨年に、新規調教師免許の交付が1月1日付けになったんですよ。以前は3月1日付けでしたが、きちんと調教師免許を交付された形で預託馬を集める活動を行うことを目的として、1月1日付けなったんです。
その中で、現役のジョッキーだけは2月いっぱいまで乗るか選択出来るようになりました。一次試験に合格して二次試験を受ける前に、12月までなのか2月までなのか提出しないといけないんですけど、その時には乗りたい気持ちよりも、合格したら早く調教師としての活動がしたかったので、合格したら12月で騎手は引退するという選択をしていました。
――いつ頃から調教師を目指していたんですか?