▲昨年末の東京大賞典、3連覇の喜びをかみしめるミルコ騎手 (撮影:高橋正和)
昨年末の東京大賞典で、史上初の3連覇を成し遂げたオメガパフュームとミルコ騎手。12月の中央競馬では悔しさを味わっていただけに、最後の最後に訪れたビッグな一勝に「感動した」とミルコ騎手。今回は、その東京大賞典を改めて回顧すると共に、明日に迫った川崎記念の勝算に迫ります。
(取材・構成=森カオル)
※このインタビューは電話取材で行いました
絶対に負けないと思われるレースほど、難しいものはない
──少々時間が経ってしまいましたが、東京大賞典3連覇、おめでとうございます!
ミルコ ありがとう! ホントによかった…。とってもうれしかった。僕、感動しました。3連覇ってものすごく難しいことだけど、今年はそれほどメンバーが強くなかったから、周りはみんな期待していました。「絶対、負けないよ!」っていっぱい言われました。
──実際、単勝オッズは1.3倍でダントツでしたね。
ミルコ そう! でも、絶対に負けないと思われるレースほど、難しいものはないからね。ものすごいプレッシャーでした。怖かった(苦笑)。
──そうですよね。では、さっそくですが、レースを振り返っていただけますか?
ミルコ いつもより行きっぷりがすごくよくて、向正面では引っ掛かったくらいでした。実際にペースが遅かったから、どうしようかなっていろいろ考えたけど、「ここで行かせて早くに先頭に立ったら、この子は絶対に止まる」と思って抑えたら、ちゃんと我慢してくれて。
でも、瞬発力で勝負する馬じゃないから、ヨーイドンの競馬になるのは絶対に嫌だった。だから、残り600mでペースが上がったときに外から3番手まで上がっていきました。