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【東京新聞杯予想】例年のDコース開催とは異なるトラックバイアスの東京芝

  • 2021年02月02日(火) 18時00分
馬場虎太郎

昨年は終始内々を追走し直線外から伸びたプリモシーンが優勝(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規


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 先週から開幕した東京芝は週中に雨と雪。若干湿った状態だった。それでも、路盤の状態、水捌けともに良く、非常に走りやすい軽めの馬場コンディションになっていた。

 古馬のレースは4レース。連対した8頭のうち7頭。勝ち馬4頭は全てメンバー中の「上がりタイム」が2位以内。また、3着内に好走した12頭のうち9頭が5枠より「外枠」。末脚のしっかりした馬が不利なく外を回せば勝ちやすい馬場。

 本来1回東京芝で使用されるDコースは「先行内枠」有利になりやすい。コースの幅員が狭まるからだ。過去5年の東京新聞杯も全ての年をトラックバイアス「内有利」と判定。そのうち3回はトラックバイアス「前有利」もしくは「超前有利」と判定していた。しかし、先週は先に書いたように外の差し馬が走りやすかった。例年とはトラックバイアスが異なる。

 今週は先週に比べて、気温も上がり、雨の影響も薄れて乾いた状態になる。先週よりもさらに軽い馬場コンディションになれば、先週よりも末脚に優れた馬がさらに走りやすくなるかもしれない。例年の東京新聞杯とはトラックバイアスが異なる可能性は高い。

 末脚のしっかりしたタイプ、できれば外枠に入った馬を狙いたい。現段階で枠は読めないため、軽い馬場で末脚を発揮できる馬を狙う。

 サトノウィザードは軽めの馬場コンディション、直線の長いコースで高いパフォーマンスを発揮するタイプ。

 前走のニューイヤーステークスは直線の短いコースで馬場コンディションは「標準」。大外枠から上がり最速で4着。不適な条件だったことを考慮すると、内容は悪くない。

 これまで14戦しながら、不運にも馬場コンディション「稍軽い〜軽い」で走れたのは4戦のみ。そのうち3戦は1着。

 1勝クラスの勝利時はトラックバイアス「内有利・前有利」と判定。内を通る馬に有利な馬場状況で、超スローペース。先行馬、内を通った馬が恵まれたなかで後方から外を通って楽勝。

 2勝クラスの勝利時はトラックバイアス「外有利」と判定。外枠、外を通る馬に有利な状況のなかで内枠からのスタートながら楽勝。

 3勝クラスの勝利時はトラックバイアス「前有利」と判定。先行馬が恵まれたレースを最後方から無理矢理差し切る強い内容。

馬場虎太郎

前々走は「前有利」の流れを4角10番手から32.8秒の末脚で差し切ったサトノウィザード(c)netkeiba.com


 この3勝は全て「軽め」の馬場コンディションだったことに加えて、直線の長いコース。上がりはすべて最速。さらに上がり2位との上がりタイムの差も圧倒。1勝クラス時が0.9秒。2勝クラス時は0.8秒。3勝クラス時でも0.5秒の差をつけた。

 トラックバイアスに恵まれていたわけではないにもかかわらず、他馬とは次元の違う末脚を披露しての勝利。実際には着差以上に評価すべき内容だ。

 末脚発揮が有利な馬場ならば、重賞、さらにその上のGIでも通用するだけの素質を秘めている馬。

殿堂入り予想家となった馬場虎太郎の東京新聞杯の予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価

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