▲今回は競輪の近藤龍徳選手と友人対談! (C)netkeiba.com
今週末、中央競馬では今年最初のGIフェブラリーSが行われますが、時を同じくして競輪でも、今年初のGI全日本選抜競輪が2/20(土)〜23(火)の日程で開催されます。
そこで今回はスペシャル企画として、このビッグレースに出場予定で佑介騎手の友人でもある、近藤龍徳選手(こんどうたつのり・愛知支部所属)をゲストにお招きします。コロナ禍ということで、栗東と名古屋を結んでのzoom対談。佑介騎手が絶賛する近藤選手の“抜群の人間力”をご堪能あれ!
(取材・構成=不破由妃子)
“競輪選手と騎手”お互いイメージと全然違った!
──今回の『with佑』は、佑介騎手と近藤龍徳選手による異業種対談です。おふたりはお友達だそうですね。
佑介 完全にプライベートの友達です。最初はジョッキーと競輪選手ということで引き合わせてもらったんですけど、仕事の話はほとんどしない。だから、今日はどんな話が聞けるのか、逆に楽しみです。
──どういった出会いだったのですか?
佑介 博多に友達がやっているお店があって、小倉に乗りに行ったときは、よく飲みに行くんです。5、6年前だったかな、その日も行くことになったんですけど、「友達の競輪選手がひとりくるんだけど、一緒にいい?」ということになって。
僕のなかの競輪選手は、体がデカくてめちゃめちゃ酒を飲ませてくるというイメージだったので、ヤバそうな人がきたらすぐに帰ろうと思ってたんだけど、全然デカくないし、どちらかといえばジョッキーの体型に近い龍くんがきて。まぁヤバそうな奴には変わりないなと思ったけど(笑)。
近藤 アハハハ!
佑介 でも、話せばノリはいいし、酒は全然飲まないし。すぐに帰ろうと思っていたのに、結局、深い時間まで遊んでしまったという。
近藤 僕は逆に、ジョッキーは紳士で、お酒もおとなしく飲むという勝手なイメージがありました。でも、いざ会ってみたら、競輪選手よりよっぽど体育会系だった(笑)。競輪選手として「一発カマしてやろう!」くらいの気合いで行ったのに、返り討ちにあった感じでした(笑)。
──近藤選手の人物評として、「見た目はヤンチャで中身はマジメ」という声が多いとか。佑介さんは、友達として、アスリートとして、近藤さんにどんな魅力を感じますか?
佑介 まだ何も言ってないのに、もうすでに照れてるやん(笑)。
▲ほめられて「もうすでに照れてるやん(笑)」 (C)netkeiba.com
近藤 いやいや、だってさ…(苦笑)。
佑介 競輪選手はとにかく自分の体が武器で、脚が太くてめちゃめちゃゴツい人が多いのに、さっきも言ったように、龍くんは僕らに近い体型なんですよ。もちろん、脚の筋肉とかはすごいけど、言われなければ絶対に競輪選手だとは思わない。だから、実際にレースを見るまでは、「本当に強い選手なのかな」と疑問に思ってた(笑)。
で、あるとき競輪場を案内してもらったんですけど、練習用の自転車に一緒に乗せてもらったりしながら、「人にないもので勝負している」という熱い話を聞いたんです。僕は競輪は素人なので、詳しいことはわからないけど、とにかく気持ちはめちゃくちゃマジメで、すごく熱い人間だということがわかって。とはいえ、周りは本当に体がデカい選手ばかりだから、いつも吹っ飛ばされるんじゃないかって心配して見てますけど。
近藤 身長は佑介くんと同じくらいだし、体重も56キロくらいしかないですからね。
佑介 平日の俺と一緒だよ(笑)。
近藤 たぶん競輪選手のなかで一番体重は軽いと思います。
佑介 競輪界のメロディーレーンやな。
近藤 ああ、小さいのに頑張っている馬がいるんですね。
──牝馬ですけどね(笑)。近藤選手は、佑介さんのどんなところに魅力を感じたんですか?
近藤 僕も競馬のことはよくわからないけれど、佑介くんはとにかく話していて面白い。もうね、ツッコミが最高です(笑)。ホントにめちゃくちゃ面白い。最初に会ったときから、頭の回転が速い人なんだなぁと思っていました。