ウインバリアシオン産駒の牝馬、バリコノユメ(C)netkeiba.com
現役時代、オルフェーヴルの2着だったGIは3回。GIタイトルにあと一歩手が届かなかったウインバリアシオンですが、引退後は青森県で種牡馬入りを果たしました。そして、父から名前を取って「バリコノユメ」と名付けられた牝馬が3月6日、チューリップ賞に出走を予定しています。ダートの新馬戦を勝った時、オーナーは涙を流し、初芝の前走では鋭い末脚に松永昌博調教師は可能性を感じたといいます。父娘を管理する師に話を伺いました。
(取材・構成:大恵陽子)
※このインタビューは電話取材で行いました。
初追い切りで印象が一変!
――ウインバリアシオン産駒のバリコノユメを初めて見たのはいつ頃ですか?
松永昌博調教師(以下、松永師) 馬主さんが庭先で買われた馬で、育成場で初めて見ました。
――大田恭充オーナーは同じウインバリアシオン産駒のドスハーツ(2勝)も所有されていますね。ウインバリアシオン産駒ということで松永調教師へ?
松永師 そうそう。バリアシオンが好きみたいでね。
父ウインバリアシオンも管理していた松永昌博調教師(C)netkeiba.com
――松永調教師にとっても思い入れのある血統でしょうから、育成場で見た時というのは?
松永師 そんなにパッとした馬ではなかったです(笑)。
――あら、意外とそんな感じだったんですね。では、入厩してからの雰囲気というのも…
松永師 まぁ、普通の馬やな〜って感じでした。ただ、いっぺん追い切りをしたら、良かったんですよ。「うわ!