▲ダノンファンタジーと、人馬共に2つ目のタイトルへ! (撮影:桂伸也)
2018年の2歳女王ダノンファンタジーと藤岡佑介騎手、人馬ともに2つ目のGIタイトルなるか。前々走の阪神Cで初タッグ。そこで見事結果を残し、手応えたっぷりでGIの舞台へとあがります。
これまで騎乗してきた川田将雅騎手(ダノンスマッシュ騎乗)は今回ライバルになりますが、川田騎手と藤岡騎手はとても親しい同期。ライバル関係を超え、馬の情報は惜しみなく共有してもらっていると言います。
加えて、管理する中内田充正厩舎は、藤岡騎手が普段からお世話になっている厩舎。「中内田調教師のためにもいい結果を」、 大一番を控えた藤岡騎手を直撃しました。
(取材・構成=不破由妃子)
※このインタビューは電話取材で行いました
思い描いていた以上に理想的だった阪神C
──初コンビとなった阪神Cは、スタートからゴールまで、完璧なエスコートが光りました。3枠6番からでしたが、どんなレースをイメージされていたのですか?
藤岡佑 久しぶりの1400mということで、どの程度流れに乗っていけるのかにもよりましたが、枠の並びを見ても、スムーズに好位のインを取れたら楽になるなぁとは思っていました。
ただ、陣営からも「馬のリズムを重視して騎乗してほしい」というオーダーがあったので、ポジションにこだわるよりも、リズムを重視したなかでいい位置を取れればいいなと思いながらゲートに入りましたね。
──互角のスタートから、スムーズに好位の内へ誘導。まさに思い描いた通りのポジショニングになったわけですね。
藤岡佑 思い描いていた以上に理想的なポジションが取れましたね。ただ、どうしてもという感じで誘導したわけではなく、本当に出たなりで。ちょっと上手く行きすぎたなと感じたくらいです。4コーナーでも、あとはもう進路さえ確保できれば…という手応えでした。
──直線は、逃げたイベリス(6着)と2番手のヤマカツマーメイド(13着)の間を割って伸びてきました。
藤岡佑 手応えがよかったので、少しでも開いてくれればと思いながら直線に向きましたが、ホントに迷わず(馬と馬の間に)飛び込んでくれて。強い競馬でしたよね。
▲阪神Cは佑介騎手にとって、中内田厩舎での初の重賞勝利 (C)netkeiba.com
独特な伸び方、走り方をする馬
──中内田厩舎は普段から調教を手伝われていますが、ダノンファンタジーとは阪神Cの最終追い切りが初コンタクト。どんな感触でしたか?