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【高松宮記念予想】前走シルクロードS組に注目

  • 2021年03月23日(火) 12時00分

しかし取り過ぎも禁物!その理由は…


 2012年に新生中京競馬場がオープンして以降、高松宮記念において重要性を増しているのが「シルクロードSから直行」というローテだ。

 前走レース別成績ということでは、シルクロードS組は[4-2-2-17]。阪急杯組が[3-2-2-34]、オーシャンS組が[1-2-4-54]なので馬券に絡んだ馬の絶対数としてはたいした違いはないが、該当馬の数が違うのでシルクロードS組は勝率・複勝率で他の2レースを大きく上回る。

 年度別に見ると、2015年以外は毎年いずれかの前走シルクロードS組が馬券に絡んでいる。2015年は該当馬が1頭のみ、しかも11番人気の馬だったので仕方ないところだろう。今年は登録馬の中に6頭該当馬がいるので、全滅の可能性は低いかと思われる。

 面白いことに、このシルクロードS組は一度にまとまって好走はしておらず、年に1頭ペースを守っている。良いグループだからといって取り過ぎも禁物だ。

 前走シルクロードS組でどんな馬が来ているかというと、2012年ロードカナロアから2018年ファインニードルまでは同組の中で人気最上位の馬だった。前走で先着しているか、それ以前の実績が明らかに勝る馬ということだ。流れが変わったのは一昨年で、人気最上位のダノンスマッシュを押さえ4頭中4番目(高松宮記念全体の人気としては12番人気)のセイウンコウセイが2着。昨年も同組人気最上位のセイウンコウセイではなく3頭中2番目(全体では9番人気)のモズスーパーフレアが優勝した。

 この2頭に共通するのは、前走からハンデが1キロ減だったということ。この線でいくとセイウンコウセイ、モズスーパーフレア、500グラム減だがライトオンキューが当てはまる。人気最上位がどれになるかはフタをあけてみないと分からないが、双方にあてはまる馬が成立するようなら、その馬を重視してみたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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