しかし取り過ぎも禁物!その理由は…
2012年に新生中京競馬場がオープンして以降、高松宮記念において重要性を増しているのが「シルクロードSから直行」というローテだ。
前走レース別成績ということでは、シルクロードS組は[4-2-2-17]。阪急杯組が[3-2-2-34]、オーシャンS組が[1-2-4-54]なので馬券に絡んだ馬の絶対数としてはたいした違いはないが、該当馬の数が違うのでシルクロードS組は勝率・複勝率で他の2レースを大きく上回る。
年度別に見ると、2015年以外は毎年いずれかの前走シルクロードS組が馬券に絡んでいる。2015年は該当馬が1頭のみ、しかも11番人気の馬だったので仕方ないところだろう。今年は登録馬の中に6頭該当馬がいるので、全滅の可能性は低いかと思われる。
面白いことに、このシルクロードS組は一度にまとまって好走はしておらず、年に1頭ペースを守っている。良いグループだからといって取り過ぎも禁物だ。
前走シルクロードS組でどんな馬が来ているかというと、2012年ロードカナロアから2018年ファインニードルまでは同組の中で人気最上位の馬だった。前走で先着しているか、それ以前の実績が明らかに勝る馬ということだ。流れが変わったのは一昨年で、人気最上位のダノンスマッシュを押さえ4頭中4番目(高松宮記念全体の人気としては12番人気)のセイウンコウセイが2着。昨年も同組人気最上位のセイウンコウセイではなく3頭中2番目(全体では9番人気)のモズスーパーフレアが優勝した。
この2頭に共通するのは、前走からハンデが1キロ減だったということ。この線でいくとセイウンコウセイ、モズスーパーフレア、500グラム減だがライトオンキューが当てはまる。人気最上位がどれになるかはフタをあけてみないと分からないが、双方にあてはまる馬が成立するようなら、その馬を重視してみたい。