【ヴィクトリアマイル予想】意外に狙える、前走人気薄好走馬
注目は前走でGII・GIIIの○○だった馬
私がデータを出すときに、前走人気順別成績というものを出すことがある。馬のパフォーマンスではなくファンの評価である「人気」を持ちだすのは変な話なのだが、「みんなの意見は案外正しい」というか、長期的に見れば人気はそのレースにおける客観的な地位を示している部分がある。個別レースでの評価として間違っていても、母数を増やすと各馬に関する「そこまでのあらすじ」のようなものを反映してくれる面があるのだ。
ということで、ヴィクトリアマイルにおける前走人気順別成績である。前走でGII・GIIIを使っていた馬について、まず前走着順別成績を見ると明確な傾向や特徴がない。
一方、前走人気順別成績を見ると、前走6番人気以下馬の回収率が良いことに気付く。「前走10番人気以下」のグループにはミナレット(2015年に3着で複勝8500円)がいるので複回収率は502%ととんでもないことになっているのだが、前走6〜9番人気組も複回収率は126%。[0-3-1-30]なのだが、馬券に絡んだ4頭が11、11、12、12番人気だった。ミナレットを含め10年で5頭の2ケタ人気馬が馬券に絡んでいることを考えると、「前走でGII・GIIIの6番人気以下だった馬」に注目してみる価値はあるだろう。
「前走でGII・GIIIの6番人気以下だった馬」ならなんでもよいというわけではなく、そこで6着以下だった馬は[0-1-0-33]。唯一馬券に絡んだのは2013年ホエールキャプチャで、同馬は前年の優勝馬だった。「前走人気薄で大敗」は単なる弱い馬である可能性が高いので、当たり前といえば当たり前だ。
「前走GII・GIIIの6番人気以下・5着以内」だと[0-2-4-12]。複勝率33.3%なら狙って狙えないことはないだろう。
今年は条件に合う馬が登録馬の中に5頭もいるので全部取るわけにはいかないが、2頭くらいに△を打って3連単フォーメーションの3着に付けてみても面白いのではないかと思う。