近5年の勝ち馬のうち、ラヴズオンリーユー(母母母父ヌレイエフ)とアーモンドアイ(ヌレイエフ5×3)はヌレイエフの血を引き、ソウルスターリング(父フランケル)とシンハライト(母父シングスピール)はヌレイエフと3/4同血のサドラーズウェルズの血を引く。そして昨年の勝ち馬デアリングタクトはサドラーズウェルズ≒ヌレイエフの3/4同血クロス4×5。過去10年でディープ産駒は[4-4-3-33]、1〜3人気に限れば[4-2-1-7]で、人気のディープ産駒が比較的強いレースともいえる。(解説:望田潤)
アールドヴィーヴルフアナの半妹でアドミラブルやエスポワールの姪で、3代母グレースアドマイヤはヴィクトリーやリンカーンの母でアリストテレスの母母。キングカメハメハ×ディープインパクトはブラヴァスやククナやランフォザローゼスと同じ。420キロ台の無駄肉のない体つきからしても、血統どおりの重厚な中距離馬だから、マイルの桜花賞やクイーンCの好走は評価できる。距離が延びれば好位でジックリ運べるだろうし、桜花賞より着順は上げられるはずだ。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース○
アカイトリノムスメジナンボー、モクレレ、ラインベックの全妹で、母アパパネは牝馬三冠とヴィクトリアマイルに勝った。本馬は牝のせいか兄たち以上に母に似ており、母譲りのトムフール走法&自在脚質にディープのしなやかな斬れが加わったイメージだ。レースセンスが良く、追ってからシャープに斬れるし、同世代の牝馬のなかでは能力上位なのは疑いない。1800ぐらいがベスト距離だろうが、折り合いはつくのでタメられるぶん桜花賞より乗りやすいのでは。
距離○ スピード◎ 底力○ コース◎
ウインアグライア母母ウォーカーズギャルはヘクタープロテクターやボスラシャムの全妹にあたり、その母コルヴェヤからはシャンハイ、シーロ、トレイルブレイザーなど活躍馬が多数出る。母父アーチはロベルト系の良血種牡馬でアイルハヴアナザーやロードアクシスの母父。マツリダゴッホ産駒で母父ロベルト系、しかも