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「なんせ強かったよ」スウィープザボードでの圧勝劇を最速回顧

  • 2021年05月18日(火) 18時01分
太論

先週の日曜中京5レースで今年の5勝目をマーク!(c)netkeiba.com


初コンビとなったスウィープザボードで5勝目をマーク! しかも外を回って4馬身差の圧勝と、非常に強い競馬でした。これには小牧騎手も「なんせ強かったよ」と能力を高く評価。また1頭、楽しみな馬が現れました。今週の『太論』では、ほかにも「走りが変わった」というキングニミッツにも言及。

ユーザー質問では、異色の経歴を持つあの騎手との意外な関係が明らかに!?(取材・文:不破由妃子)

※このインタビューは電話取材で実施しました。

期待はしていたけど、あそこまで強い競馬ができるとは…


──日曜日の中京5R(3歳1勝クラス・ダ1800m)では、スウィープザボードに騎乗して4馬身差の圧勝。内容といい着差といい、本当に強い競馬でしたね。

小牧 強かったねぇ。あんなに強いとは思わんかったわ。それにしても、1番人気は意外やったな。

──では、さっそくレースを振り返って。

小牧 とにかく揉まれんように乗りましたわ。被せられたり、砂を被ったりしたら嫌がるって聞いてたんでね。ずっと乗ってた川須からもそう聞いてました。そのあたりが1コーナーで上手いこといったね。

──道中も、機を見るに敏という感じで、しっかり外目に誘導して。

小牧 うん。多少距離を損しても、外に出そうと思っていたから。ちょっと外を回りすぎたかなとも思ったけど、終わってみればまったく関係なかった。なんせ強かったよ。

──最終追い切りに騎乗されていましたが、調教の段階から手応えを感じていらしたんですか?

小牧 いや、いい感じやったけど、普通にスピードのある馬だなっていう印象やった。だから、期待はしていたけど、あそこまで強い競馬ができるとは思ってなかった。能力を実感したのは、レースに行ってからやね。

──直線は、見せムチのみでグイグイ伸びましたね。

小牧 うん。1頭になったらフワフワして、ちょっと遊んでいたから、集中力を切らさんようにと思ってね。

──ポンと巡ってきたチャンスを活かした見事な勝利でした。こういう勝利が流れを変えるきっかけになることも。

小牧 そうなってくれたらいいね。中尾秀厩舎といえば、タガノウィリアムにも乗せてもらっているけど、担当の人も一緒やねん。このあとはちょっと休養するみたいやけど、揉まれなければ上のクラスでもいい競馬ができるはずやから、戻ってきたらまた一緒に頑張りたいね。

──「この競馬なら上のクラスでもやれそう」とコメントされていましたものね。楽しみです。あとは、土曜日(中京11R・都大路S・芝2000m)のキングニミッツも走りが変わりましたね。

小牧 そうやねん。明らかに変わった。1頭でも多く負かすつもりで乗ったんやけど、思った以上に頑張ってくれた。返し馬の時点ですごくよくてね。前走はおとなしすぎたけど、今回は気合いが入って、力強くなってた。一度叩いた効果やね。それにしても、中央にきてからあれだけ走ったのは初めてちゃう?

──そうですね。中央にきてからの4戦では、1秒7差が最短着差でしたから。

小牧 そうだよね。ちょっとビックリしたし、それ以上になんかうれしかったね。もっとよくなってくれたらいいなぁ。内々でいいレースができたのは確かやけど、次にもっとよくなったら…と思わせてくれる内容やった。勝ち馬とも差がなかったしね。

──わずかにコンマ4秒差でした。

小牧 そうでしょ。次にもうちょっとよくなってきたら面白いと思うよ。楽しみにしておきますわ。

──では、最後に質問をひとつ。「藤井勘一郎騎手のツイッターを見ていたら、小牧騎手とのツーショットを発見しました! 藤井騎手とは仲がいいのですか? なにかエピソードがあれば教えてください」

小牧 とくに仲がいいわけでもないけど、よう喋るよ。藤井が中央にくるまでは、彼が何者なのか、一切知らんかったけど(苦笑)。彼も減量が必要やから、それでね。

──ああ、減量つながりなんですね。確かに藤井さんは大きいですものね。

小牧 うん。減量の苦労でいったら、現役のジョッキーのなかで一番か二番じゃないかな。それで汗取りの話とか、あのサプリメントを飲んだほうがいいとか、よく話をするようになって。それでこの前は一緒に風呂に行ったんやけどね。

──小牧さんにとっては、お風呂に行くことも減量の一環ですものね。コロナの前には、ご飯を食べに行ったりしたことも?

小牧 いや、彼はあんまり酒を飲まんから。僕はね、酒を飲まん人とはご飯に行かない主義です(笑)。
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太論 / 小牧太
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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