▲“ダービー王”に輝いた松浦悠士選手 (撮影:島尻譲)
“競馬の祭典”日本ダービーは、日本中の競馬ファンが注目する一戦。先日、日本選手権競輪(GI)を優勝し、見事“ダービー王”に輝いた松浦悠士選手もその一人です。
そこで「ダービー王の日本ダービー展望」と題し、注目馬を挙げていただきました。さらに、松浦選手の友人であり、競輪をこよなく愛する矢作芳人調教師から、ダービー優勝の祝福コメントも!
(取材=編集部)
厳選!ダービー王にパワーを与えたダービー名勝負
競馬ファンの皆さん、こんにちは。競輪選手の松浦悠士です。
先日行われた日本選手権競輪で、優勝することができました。今年の目標としていましたし、何よりその結果、いち競馬ファンとしてこのダービー予想ができることがものすごく嬉しいです(笑)。
過去のダービーで印象に残っていたり、「スゴいなぁ」「さすがダービーだなぁ」と思うレースを3つ程挙げたいと思います!
まずは、オルフェーヴルが優勝した2011年のダービー。この時、武雄競輪に参加しており、宿舎のテレビで食い入るようにみていたのを覚えています(笑)。
▲不良馬場の中、力強く先頭で駆け抜けたオルフェーヴル (撮影:下野雄規)
皐月賞の勝ち方から二冠は間違いなしと思っていましたし、馬場の良くない中での優勝は本当に強い馬はどんな悪条件でも強いんだなと思い知らされました。
その後もオルフェーヴルにはたくさん楽しませていただきました…(笑)。そして金色に輝く馬体も好きでしたね。
続いては、昨年行われた2020年のダービー。コントレイルを管理している矢作先生とも交流があることもあり、かなりの期待と緊張感をもってTV観戦しました。
レースは人気に応えてものすごく強い競馬でまさに圧勝でした。そして、無敗のままで挑むというのはかなりの緊張感とプレッシャーが、矢作先生にもジョッキーの福永さんにも、あったかと思います。
その中でも圧倒的な力を見せつけ、ねじ伏せるかのような競馬に改めて馬と、関係者の皆さんの精神(メンタル)の強さも感じました! そこまで考え、感じると、「自分にも活かさないと」と勉強になるものです。
▲その後、コントレイルは三冠も達成 (C)netkeiba.com
▲松浦選手がリスペクトするメンタルの強さを発揮した陣営 (C)netkeiba.com
そして、最後はなんといってもディープインパクトですよね。2005年といえばまだ15歳だった気がしますが、TVで見たあの強さは脳裏に焼きついてます。
毎年のことながらダービーを見るたびにディープと比較してしまいますね(笑)。それだけインパクトが残ってます。まさにディープインパクト…(笑笑)。
▲歴史に名を刻んだ、ディープインパクトと武豊騎手の名コンビ (撮影:下野雄規)
▲名手にとっても“ダービー”の称号は格別の喜び (撮影:下野雄規)
ダービー王が狙う至極の5頭
ミーハーみたいなセレクションで申し訳ないです(笑)。さて、長くなりましたが、今年のダービーの気になる馬を挙げたいと思います!
なんといっても、まずは皐月賞馬のエフフォーリア。もう、二冠達成するんじゃないかと思っています。それぐらい皐月賞が圧巻でした。
続いては牝馬のサトノレイナス。桜花賞の強さからウオッカを思い出します!
そしてもちろん、矢作厩舎とバスラットレオン。NHKマイルCは残念でしたが、距離は十分もちそうですし、スピードがあるだけに好勝負かなと思います。
そして、馬券的にはタイトルホルダーとステラヴェローチェ。
僕は当日レースがあるので馬券は買えませんが、もし購入するならば、エフフォーリアの三連単1着固定で上記の4頭。馬連でエフフォーリアから4点で勝負したいですね!
今年も無敗の二冠馬誕生に期待しています!
【「松浦へ!」矢作調教師からの祝福コメント】
ダービー優勝おめでとう! 俺のダービー初制覇のディープブリランテと同じハナ差勝ちだったね。これがグランプリにつながることをうれしく思います。俺はダービー2回獲ってるし、早く2回目を獲れよ!!
▲松浦選手の勝利は、矢作調教師にとっても特別 (C)netkeiba.com