鋭い動きで状態万全の1頭とは!?
今週はいよいよ、日本ダービー。というわけで、netkeiba.comでも企画が盛りだくさんなようですが、私自身、すごく参考になったのが「角居勝彦元調教師の緊急インタビュー」。ウオッカでダービーを制したトレーナーとしてのインタビューということだと思いますが、その中で牝馬の活躍に関する部分での私見を述べられています。これには「なるほど」でしかありません。
この考えに昨年の勝ち馬、コントレイルのパドックでの姿をあてはめてみると、大きすぎない、皮膚の薄いという特徴がいいんだなあと思います。そうすると、狙ってみたくなるのは、やっぱりあの馬。というわけで、ある程度ダービーの本命は決めていますが、この大一番に向けて、各陣営ともしっかりと攻めてきていますから、予想の組み立て完成は週末になりそうです。
【目黒記念/ヒートオンビート】
前走が友道康夫厩舎への転厩初戦でしたが、初めてのオープン挑戦でも勝ったと同等といってよい2着。ここまで、連勝は1度しかなく、一度経験したことを次に活かすタイプではないでしょうか。そういった意味では、前走よりも格は上がる今回。とはいえ、大崩れすることも考えられません。
最終追い切りは芝馬場で単走。前方で同厩舎の追い切りが行われていましたが、それを過剰に意識することもなく、自分のリズムを守ったという感じ。最終追いが芝という部分が気になるところですが、前走時は1週前追い切りも最終追いもポリトラック。それを思えば、今回は1週前がCWで併せ馬を消化していますから、調教内容としては今回の方が強化されています。
自分のリズムを守って走れているヒートオンビート(5月26日撮影)
【目黒記念/ミスマンマミーア】
今年はダイヤモンドSでの惨敗はあれど、日経新春杯では2着、前走はしっかりと勝ち切る結果となりました。長距離での成績が本当に安定してきましたが、その要因のひとつが最終追い切りをCWでしっかりと負荷をかけても馬体重が安定してきたことにあるような気がします。
今回も最終追い切りはCWでしっかり。調教内容に関しては気になるところはありません。あとはハンデ戦ながら54キロという斤量。日経新春杯から2キロだけ、と判断するのか、2キロも、と判断するのか。そこに尽きるような気がします。
【日本ダービー/シャフリヤール】
毎日杯からダービーというローテーションになりますが、これに関しては、厩舎からコメントが出ているように、成長曲線を阻害しないため。4月23日にノーザンFしがらきから栗東へ帰厩して、着々と追い切りを積み重ねてきています。
残念ながら、1週前追い切りのCWでの併せ馬をライブで見ることはできませんでしたが、その動きの素晴らしさは映像からでも伝わってきました。気持ちの高ぶりやすいところがある馬だけに、向正面での走りがどんな感じだったか気になるところですが、それに関しては、今朝26日の角馬場からBコースを経て、坂路へ向かう過程で以前よりも落ち着きが出ていることを確認できました。
最終追い切りに関しては、映像を見ることができていないので、こちらは重賞捜査網で解説させていただきます。ただ、4F目最速ラップが踏めたことは時計から確認済み。ある意味、これまでと変わらない調整パターンできただけに、これで強い相手にどこまでの競馬ができるかでしょう。
着々と追い切りを積み重ねているシャフリヤール(5月26日撮影)
【日本ダービー/ヨーホーレイク】
1週前追い切りはCWでの併せ馬。アンコールプリュとディヴィーナが先行していて、それを追いかける形ですが、ライブで見ていた時はとてもじゃないけど追いつけそうな雰囲気ではありませんでした。しかし、追えば追うほど伸びて、素晴らしい動きだったと思います。
最終追い切りは芝馬場で川田将雅騎手が跨っての併せ馬。ザレストノーウェアを追走する形でしたが、仕掛けられてからの反応は先週よりも鋭くなった印象。また、ジョッキーとの相性の良さも感じる走りだったように思います。デビューから5戦、すべてメンバー最速上がりをマークしているわけですから、その末脚をうまく発揮した時は当然勝ち負け、という状態だと思います。
川田将雅騎手を背に鋭い動きを見せたヨーホーレイク(写真奥、5月26日撮影)
【日本ダービー/ディープモンスター】
1週前追い切りはCWでの併せ馬。武豊騎手が跨っていましたが、先行していたトーセンアランにはゴール前で遅れる内容となりました。前走時の1週前追い切りもCWの併せ馬が遅れ。6F時計は速くても、遅れるというファクターが前走のレースぶりや着順にリンクするところがあるとすれば、今回も決して評価できる1週前ではないと思います。
ただ、最終追い切りは坂路で4F目最速になるラップを踏むことができています。これに関しては、どんな動きだったのか、映像を確認してみたい部分はありますが、4F目12.3秒というラップはすみれSを勝った時と同じ。これは評価すべきだと思います。
◆次走要注意
・5/22 3歳未勝利【ディヴィーナ】(4人/1着)
本当なら2歳の夏にデビューする予定だった馬ですが、いろんなアクシデントがあり、ここまで延びる形に。それでもきっちり結果を出すあたりがセンスだと思いますし、これは秋が楽しみな大物が勝ち上がったという感じです。
[メモ登録用コメント] [芝2000m]最終追い切りが馬場問わず、ラスト1F最速ラップなら勝ち負け
◆開催おすすめの調教適性
<中京芝1400m>
◎最終追い切りが坂路馬場で4F目最速ラップ
○1週前日曜日の栗東トラック馬場で追い切り
坂路馬場での4F目最速ラップはイメージ通りだと思いますが、日曜日の栗東トラック馬場に関しては、左回りで追い切るということ。5月15日の3歳未勝利では、これに該当した単勝22.5倍が1着になっており、やはり重要視してよいと思います。
今週は土日に中京芝1400mが組まれていますので、まずは先週末日曜日に栗東のトラック馬場で追い切った馬に目星を付けていただき、最終追い切りの内容を確認していただければと思います。
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