先週のダービーは、エフフォーリアの単勝オッズが1.7倍で止まり「1.6倍ルール」は発動しませんでした。残念ながら「買い」の対象にはなりませんでしたが、痛恨のハナ差2着になったことによって、ますます「1.6倍ルール」の恐ろしさを知ることになりました。昨年以降のGIを調べてみると、単勝1倍台の断然人気馬の成績は、1.6倍を境に明暗が分かれていたのです。このジンクスは偶然か、必然か? 信じるか信じないかはあなた次第です。
(取材・文・構成=オーパーツ・パブリッシング 編集K3)
グランアグリアは「消し」か「儲かる軸馬との2頭軸」か?
編集K3(以下、K3) ダービーは「ソダシに続いて、エフフォーリアも消しにいく!!」という果敢なキャッチをつけましたが、残念な結果になってしまいました。
卍 普通に強かったですね。
K3 1枠1番を引いたので、これは「1.6倍ルール」が発動するだろうなと思って見ていたんですけど、いつまで経っても1.7倍を切らなくて……。単勝オッズの更新ボタンを何回も押しました。
卍 買いたかったんですね(笑)。
K3 でも、エフフォーリアが飛んだ時の合成オッズを見たらすごくて、結局両方の目を買っちゃいました。
卍 「儲かる軸馬」のサトノレイナスがゴール前で差されたので、両方外れたということですよね?
K3 ええ。なので、いつもより多く負けました……。
卍 今週の安田記念も、グランアレグリアがいるので「1.6倍ルール」が発動しそうですよね。
K3「1.6倍ルール」大好きなので、毎回でもいいぐらいですよ。
卍 確かに、昨年以降のGIで単勝1.6倍以下の馬はこんな成績ですね。
K3 結構当てさせてもらいました。
卍 一方で1.7〜1.9倍になると信頼度が下がります。
K3 障害を除くと勝てていないですね。エフフォーリアが勝てなかったのも1.6倍のジンクスにやられちゃったように見えますね。
卍 これはちょっと出来過ぎな感じがしますけどね。でも、このコラムの第2回でも説明したように、単勝1.6倍以下の断然人気馬は根拠なく、むやみやたらに消すとかなり厳しい戦いになりますからね。
K3 GIはミーハーぐらいがちょうど良い。これが30年近く競馬を見てきて、たどり着いた結論です(笑)。
卍 ただ、あんまり言い過ぎると妙味がなくなるかもしれませんよ。実際に、最近は複勝回収率90%の境目が1.5倍になりつつありますから。
K3 そうならないことを祈りつつ、安田記念の予想に移りましょう。
卍 はい。上位人気馬の総合妙味度は以下の通りです。