もはや説明不要の明らかな傾向が
エプソムCの週は年中行事のように「4歳馬を狙え」という話を書いている。
まずその話の発端からおさらいしたいが、もともとエプソムCは4歳馬が強かった。2019年から4歳馬の降級がなくなったので、その前の10年間、2009〜18年について年齢別成績を見るとこうなる。
説明の必要なく、4歳馬が優勢だ。ちなみに1999〜2018年の20年間にすると勝率・複勝率はここまでの極端な差にはならないが、99年に11番人気1着と14番人気3着が出ているので、回収率が100%を超えてくる。
さて、このうえで2019年には悩んだ。降級が無くなるということは、「前年までなら準オープンに落ちているはずの馬がオープンに残っていて重賞にも出てくる」ということである。ということはグループとしての4歳馬はレベルが下がるはずで、それまでのような結果は出ないかもしれない。
……などということを考えるときに限って結果は逆になるもので、2019年は4歳馬のワンツー。しかも収得賞金的に、前年までなら準オープンに下がっていたはずの馬だった。
昨年=2020年は3着に4歳馬が来ただけだったが、それが18番人気馬(トーラスジェミニ)。400万馬券を生んだこの馬も、3勝クラスを勝ったあと2戦目で、昔なら降級していたはずの馬だ。
やはりこのレースの馬券は4歳馬を軸に考えないとはじまらない。今年は4歳の登録馬が7頭もいるので、2頭は絡むくらいの前提で考えていきたい。