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【エプソムC予想】年中行事となった4歳馬重視

  • 2021年06月08日(火) 12時00分

もはや説明不要の明らかな傾向が


 エプソムCの週は年中行事のように「4歳馬を狙え」という話を書いている。

 まずその話の発端からおさらいしたいが、もともとエプソムCは4歳馬が強かった。2019年から4歳馬の降級がなくなったので、その前の10年間、2009〜18年について年齢別成績を見るとこうなる。

回収率向上大作戦


 説明の必要なく、4歳馬が優勢だ。ちなみに1999〜2018年の20年間にすると勝率・複勝率はここまでの極端な差にはならないが、99年に11番人気1着と14番人気3着が出ているので、回収率が100%を超えてくる。

 さて、このうえで2019年には悩んだ。降級が無くなるということは、「前年までなら準オープンに落ちているはずの馬がオープンに残っていて重賞にも出てくる」ということである。ということはグループとしての4歳馬はレベルが下がるはずで、それまでのような結果は出ないかもしれない。

 ……などということを考えるときに限って結果は逆になるもので、2019年は4歳馬のワンツー。しかも収得賞金的に、前年までなら準オープンに下がっていたはずの馬だった。

 昨年=2020年は3着に4歳馬が来ただけだったが、それが18番人気馬(トーラスジェミニ)。400万馬券を生んだこの馬も、3勝クラスを勝ったあと2戦目で、昔なら降級していたはずの馬だ。

 やはりこのレースの馬券は4歳馬を軸に考えないとはじまらない。今年は4歳の登録馬が7頭もいるので、2頭は絡むくらいの前提で考えていきたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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