【マーメイドS予想】実績上位馬が苦戦、波乱必至の牝馬限定重賞
典型的な夏型牝馬を狙いたい
波乱の続く牝馬限定のこの重賞は、ハンデ戦になってから15年間、同時期に似た距離のGI宝塚記念があるのでエース級の牝馬はめったに出走してこない。
そのため、ハンデ55キロ以上のいわゆる実績上位馬が勝ったことはわずか3回だけ。連対馬30頭中、80パーセントの「24頭」をハンデ54キロ以下の馬が占めている。
また、別定戦だった第10回までを合わせ、関西馬が「25戦全勝」。関東馬は、2着馬は7頭いるが勝った馬はいない。関東馬で狙えるのは関西への遠征経験のある馬。
伏兵カセドラルベル(父ハーツクライ)は典型的な夏型。550キロ前後の超大型馬だけに、多少でも馬体がスッキリするシーズンの方がいいのだろう。暑い6〜9月の成績【4-1-1-0】。今年も前走の都大路Sを0秒1差の4着に追い上げ、ゴール前は力強く伸びていた。ここへきて体調がアップしている。攻め馬が平凡なのはいつものこと。
2着の牡馬マイラプソディとは「ハナ、ハナ」差の同タイム1分59秒6(上がり34秒3)。同じく同タイム3着の牡馬ショウナンバルディは続く鳴尾記念を2着しているから、決してレベルの低いレースではなかった。
3代母マイダーリングワンとイトコになる外国産馬ダンツシアトル(父シアトルスルー)は、1995年の宝塚記念を2分10秒2の京都2200mのレコード(当時)で勝っている。ダンツシアトルも馬体重以上に大きく映った馬であり、このシーズン向きだった。
例年と開催日程が異なり、同じ阪神内回り2000mでも今年は開催が変わったばかりのBコース。馬場が予想以上に回復すると、タイムが速くなる可能性がある。夏の小倉とはいえ、ここでは最上位の2000mの持ち時計1分57秒9で勝った記録を持つカセドラルベルは不利ではない。
波乱必至とされ人気が大きく割れるので、まず単複。相手は絞り切れないので、好気配の軽量馬イズジョーノキセキ本線に、減量して51キロで乗る横山典弘騎手のクラヴェル、2着ならありそうな関東馬レッドベルディエスなど人気薄の伏兵をピックアップしたい。