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【宝塚記念予想】牝馬の1、2番人気、意外に両立なし!?

  • 2021年06月22日(火) 12時00分

GIで牝馬が1〜3番人気独占はグレード制導入後2回目


 今回は馬券戦術というか、記録・エピソードの類としてお読みいただきたい。ただ、馬券の組み立てに役立つ結論も少し出てくる。

 宝塚記念は、牝馬の上位人気独占になりそうだ。おそらく1番人気クロノジェネシス、2番人気レイパパレ、3番人気カレンブーケドールだろう。カレンブーケドールの単勝は買えんということでアリストテレスが3番人気というのも考えられないではないが、まあ牝馬が1〜3番人気になるのではと思う。

 牡馬も出走できるJRAのGI競走で牝馬が1〜3番人気独占ということになると、これはグレード制導入後2回目ということになる。2015年のスプリンターズSで1番人気ストレイトガール(1着)、2番人気ベルカント(13着)、3番人気ウリウリ(5着)となったのが唯一の先例。中長距離では初となる。

 1、2番人気独占はどれくらいあるかというと、さきほどのスプリンターズSを含め10例ある。一番古いのは1993年マイルCS(シンコウラブリイとニシノフラワー)、最近だと2020年天皇賞秋(アーモンドアイとクロノジェネシス)がそうだった。

 そのうち人気2頭でのワンツーがどれだけあるかというと、2008年天皇賞秋(ウオッカとダイワスカーレット)だけ。1、3着も2020年天皇賞秋だけ。残り8レースのうち6レースは片方が勝ってもう片方は大敗(4着以下)、2レースは共倒れ(2頭とも4着以下)だった。

 ということは、である。今回クロノジェネシス・レイパパレのいずれかが勝つにしても、2着が他の馬、という形は見込めるのではないだろうか。さらに人気2頭の片方が4着以下ということになれば、残り1頭が1着でも3連単はそれなりにつくのではないだろうか。このあたりの「ちょいひねり」を意識して、宝塚記念の馬券を組み立ててみたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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