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【CBC賞予想】今年は小倉開催!!ハンデに恵まれた馬は

  • 2021年07月02日(金) 18時00分

単純に持ち時計が速い馬を買う手もある


 今年のCBC賞は小倉施行ということももちろんポイントだが、出走頭数が13頭と過去20年の最少タイ、さらに牝馬や軽ハンデ馬の比率が高い一戦となった。

 セックスアローワンスを考慮するとトップハンデはアウィルアウェイ。北九州記念3着馬で当時も今回と同じ55.5キロ。過去3走のうち2走はGIでノーカウント扱いにもできる。GIIIレベルでは格上的存在だがなにしろ脚質が極端なので、軸にはしづらい。ヒモ上位の扱いが妥当というところか。

 ヨカヨカは51キロとハンデに恵まれたように見えるが、3歳牝馬なので実はハンデ上位から3番目タイということになる。それでも斤量の絶対値が小さいことは有利に働きそうだし、平坦芝1200mはこの馬にとってベストの条件だ。

 ピクシーナイトははじめての1200m。ここ3走マイル戦でハナへ行っているが、1200mはまた事情が違う。スムースに流れに乗れれば地力で上位争いができるが、距離短縮がマイナスになった場合は大敗のリスクもある。

 同じ勝負服のビオグラフィーも逃げが選択肢に入るだけに、2頭の折り合いがどうなるか。ビオグラフィーは小倉で7着2回だが、1回は13番人気でのもの。もう一度は外枠が響いた。前走もかなり踏ん張れていたし、展開不利にさえならなければここでも楽しみな存在だ。

 タイセイビジョンは函館2歳S2着もあり1200mがダメということはないだろうが、なまじ重賞勝ちがあることに加え4歳7月になったので持ちハンデが57キロに。それでも人気薄の軽ハンデ組には先着できると思うが、上位人気同士の争いでこのハンデはややしんどい面もある。

 メイショウチタンは本来重賞だと少し足りないはずだが、今回は明らかにメンバーが軽い。この馬の安定味を生かせば上位争いも可能だろう。

 個人的には、本命というわけではないがクリノアリエルに注目している。単純に持ち時計が速く、2位のクーファウェヌスに0.6秒差。しかも約5か月前に出したばかりのものだし、敢えて単純に考えてみる手もあると思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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