近2年は雨で渋った馬場(20年=重、19年=稍重と)で行われ、クレッシェンドラヴ(父ステイゴールド)、ミッキースワロー(父トーセンホマレボシ)、ヴァンケドミンゴ(父ルーラーシップ)、ロードヴァンドール(父ダイワメジャー)と、ノーザンテーストの血を引く馬の好走が目立っている。いっぽう16年と17年は良で1分58秒前半の高速決着だったが、ゼーヴィント(ラジオNIKKEI賞)にアルバートドック(小倉大賞典)と、コーナー4つの1800重賞の勝ち馬が制している点に留意。福島芝2000は高速決着だと、1800寄りの適性が要求されるコースといえるだろう。(解説:望田潤)
ヴァンケドミンゴサンリヴァルの全弟で、ヴェルデグリーンのイトコで、母母ウメノファイバーはオークス馬。ルーラーシップ×アグネスタキオンはフェアリーポルカと同じ。福島芝2000は昨年の七夕賞が3着、福島記念が2着で、計[2-1-1-0]とオール好走。配合どおりナスペリオン的な体質とストライドで走るが、瞬間的な速い脚がないので、福島2000特有の上がりのかかる平均ペースが捲り差しやすいということか。得意の舞台で変わり身がありそうだ。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○
クラージュゲリエプロフェットの半弟で、母母ビスクドールはトゥザヴィクトリーの全妹。本馬は父がキングカメハメハなので、同父・同牝系のトゥザワールドやトゥザグローリーなどと3/4同血の関係になる。ヌレイエフ4×4にミスプロとロベルトが絡むので機動力とパワーに長けた血統だが、伸びのある体型でナスペリオン的斬れも兼備し、コースや馬場はわりと不問なタイプ。戦績どおり弱点が少なく、どこでも好走する中距離馬だ。福島でも動けるだろう。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○
クレッシェンドラヴダンスデザインS(愛G3・芝9F)3着アライヴアライヴオーの半弟で、