ノンコがすごく若返ったように感じました。By 真島大輔騎手
6月30日に大井競馬場で行われたダート界上半期の総決算・帝王賞JpnI。中央・地方と豪華メンバーが集う中、松山弘平騎手がエスコートした4番人気テーオーケインズ(中央・高柳大輔厩舎)が頂点に立ちました。おめでとうございます!
▲ノンコノユメを囲んで、主戦の真島騎手と担当の横山厩務員。女傑ララベルを手掛けたコンビ(撮影:高橋華代子)
ここでは、2着のノンコノユメ(大井・荒山勝徳厩舎<小林>)をクローズアップさせていただきますね。
中央時代にはフェブラリーSやジャパンダートダービーなどを制してきたダート界の雄ノンコノユメも今年9歳。7歳夏に南関東移籍以降もダートグレード競走の高いレベルで戦い続けてきましたが、近走は気持ちが競馬に向いていないことから、宮城県の山元トレーニングセンターへの放牧休養を挟み、仕切り直しの一戦になりました。
▲メンバー中最高齢9歳ながら、地方馬最先着の2着。『すごく若返った感じがします』と真島騎手(撮影:高橋華代子)
主戦の真島大輔騎手を背に、道中は後方から、最後はテーオーケインズに次ぐ36秒9の脚を使い、2着まで追い込んできました(10番人気)。
「みんなから『おめでとう』と言われますが、勝っていないんですけどね(苦笑)。パドックで、久しぶりにノンコに跨って周回している時、覇気が戻ってすごく若返ったように感じました。返し馬に行ってもすごく良かったですが、9歳という年齢もあるのか、ハミを取るタイミングがワンテンポ遅れる感じで、それなら待ってあげるレースをしようと。
ゲートは上手に出ましたが、ゆっくり行って、あとは直線まで我慢をして手応えがあれば、そこから道を探そうと思いました。今のノンコのリズムで走った感じで、気持ちさえ途切れなければ、最後もあれだけの脚を使ってくれましたね」(真島騎手)。
▲4か月振りの実戦になった帝王賞のパドック。ナイターに照らされた栃栗毛は光り輝いていました(撮影:高橋華代子)
若い頃からトップクラスで走り続けている馬が、9歳になってもなおこの一線級を舞台にして輝き続けています。すばらしいという言葉に尽きますね。
荒山調教師に、その後のノンコノユメについて伺いました。
「今回はノンコがうちに来てから一番と言ってもいいくらいにレース後の状態が良くて、体もパッツンパッツンしています(笑)。それでも山元トレーニングセンターさんには放牧休養へ出しまして、今後の最大目標は東京大賞典に置いて、日本テレビ盃を挟むかどうかはノンコのコンディション次第という感じになると思います。
この間の走りを見ると、ノンコが引退するまでに、また大きな所を取らせてあげたいという気持ちがより強くなりました」(荒山調教師)。
▲厩舎にいる時のノンコノユメと調教パートナーの藤田凌騎手。ノンコはニンジンが大好きで、藤田騎手からもらって美味しそうに頬張っているところをパチリ。(撮影時のみマスクを外しています、撮影:高橋華代子)