前走巴賞組が直結しないレースだが…
今年の北海道開催、あるいはJRA開催全体が変則なので例年のデータをそのまま適用してよいものか分からないが、重賞の開催時期そのものは大きく動いていないので、敢えて気にしないで考えていく。
函館記念は過去10年の全頭均等買い時複勝回収率が107%と荒れやすい重賞だが、その一因が、巴賞→函館記念で結果が直結しないことである。
ただ、前走重賞組については素直に考えてもいいかもしれない。
過去10年の前走重賞組はトータルで[8-4-6-57]。回収率は単172%・複141%。それを前走着順別に見ると以下のようになる。
前走大敗組からも穴が出ているので回収率はあちこち高いが、前走6着以下のグループは低い的中頻度ながら一発が大きいので回収率が伸びる形。前走5着以内のグループは、的中頻度で回収率を維持しているような形だ。
前走芝重賞1〜5着組をまとめると[6-2-1-10]で複勝率47.4%と半分近く馬券に絡んでいる。回収率は単239%・複148%。勝った6頭は2、3、3、4、5、5番人気なので、とんでもない人気薄馬が回収率を伸ばしたわけではない。
的中頻度も回収率も期待できるならそれが一番だし、該当馬が少ないぶん予想の方向性もすぐに決まる。今年でいうと該当馬はトーセンスーリヤのみ。そのまま単純に本命にしてよいかは考えるとして、重視はしてみたい。