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函館記念、意外と単純に考えたほうがいい!?

  • 2021年07月13日(火) 12時00分

前走巴賞組が直結しないレースだが…


 今年の北海道開催、あるいはJRA開催全体が変則なので例年のデータをそのまま適用してよいものか分からないが、重賞の開催時期そのものは大きく動いていないので、敢えて気にしないで考えていく。

 函館記念は過去10年の全頭均等買い時複勝回収率が107%と荒れやすい重賞だが、その一因が、巴賞→函館記念で結果が直結しないことである。

 ただ、前走重賞組については素直に考えてもいいかもしれない。

 過去10年の前走重賞組はトータルで[8-4-6-57]。回収率は単172%・複141%。それを前走着順別に見ると以下のようになる。

回収率向上大作戦


 前走大敗組からも穴が出ているので回収率はあちこち高いが、前走6着以下のグループは低い的中頻度ながら一発が大きいので回収率が伸びる形。前走5着以内のグループは、的中頻度で回収率を維持しているような形だ。

 前走芝重賞1〜5着組をまとめると[6-2-1-10]で複勝率47.4%と半分近く馬券に絡んでいる。回収率は単239%・複148%。勝った6頭は2、3、3、4、5、5番人気なので、とんでもない人気薄馬が回収率を伸ばしたわけではない。

 的中頻度も回収率も期待できるならそれが一番だし、該当馬が少ないぶん予想の方向性もすぐに決まる。今年でいうと該当馬はトーセンスーリヤのみ。そのまま単純に本命にしてよいかは考えるとして、重視はしてみたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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