毎週毎週、この先のタイトルを狙う評判馬が生まれてきます。大一番の決戦のときに向かって、期待感が高まります。競馬を追い掛けていて、とにかく楽しいときです。その中で、3歳馬の新星の誕生は、特にワクワクします。
フェブラリーSが行われた日、ヒヤシンスSでフラムドパシオンが見せたレースは、この馬の将来性を確信する内容でした。
早くからクロフネの再来と見込んでいたこの馬が、この先どんな戦いを見せてくれるか、改めて心に刻んでおくことにしました。
それにしても、ここへきてダート戦線の充実ぶりを実感します。
フェブラリーSは、王者カネヒキリがこれまで以上の勝ち方で、その地位を決定づけました。ドバイへの壮行レースとなったフェブラリーSは、この王者の前へ立ちはだかるべく、強豪が一堂に会しました。全部でGI馬が7頭、これにGIの常連、連勝を重ねてここに登場した上がり馬と、とにかく素晴らしメンバーでした。
ダート戦線の充実ぶりは、年を追って目を見張るものがあります。目標をダート戦線にしぼる素質馬が増えたこともあるでしょうが、ダートのレース体系がしっかり根づいてきたこともあるように思えます。
芝とダートとある中で、ダート戦線の世界へのルールがはっきり見えることも、この盛況につながっているでしょう。見通しが立つことで、どれだけ競馬が面白いか、最近の充実ぶりはそれを物語っています。ドバイか米国のブリーダーズCか、世界二大イベントは、今や国内のダート馬のめざすところです。毎年、これらへの遠征馬が出ることで、やがて国内の国際レースへの外国からの参戦も増えるでしょう。