今年は変則開催によりクイーンSが函館競馬場で行われますが、その変更によって大きな影響を受けそうなのがディープインパクト産駒です。ディープインパクト産駒の「東京競馬場の妙味度」は100。それに対して「函館競馬場の妙味度」は85。この大きな違いを利用して美味しい馬券を獲りにいきたいと思います。
(取材・文・構成=オーパーツ・パブリッシング 編集K3)
マジックキャッスルは東京→函館で大きく妙味度を下げる!
編集K3(以下、K3) 先週のアイビスSDは3歳牝馬のオールアットワンスが外枠を引いて、僕が恐れていた傾向通りの結果になりました……。
卍 外枠の馬が人気になって、外枠が2頭以上、牝馬が2頭入る組み合わせになったという点もピッタリでしたね。おめでとうございます。
K3 いや、当たってませんから(苦笑)。でも、1枠1番のバカラクイーンが最内を走って3着に粘ったのは見事でしたね。
卍 あの菅原明良騎手の騎乗によって来年以降のアイビスSDのオッズ傾向が変わるかもしれませんね。
K3 アイビスSDをどうするかは、また来年考えましょう。
卍 そのままでいいと思いますけどね。
K3 さて、今週はクイーンSです。今年は札幌ではなく、函館で行われます。
卍 この変更は興味深いですね。上位人気が予想される馬にディープ産駒が複数いるんですが、ディープ産駒は函館の妙味度が低いですからね。単行本『中央競馬 妙味度名鑑』のディープインパクトのページは以下のようになっています(※画像はスマホ対応電子版のもの)。
K3 本当ですね。予想1番人気のマジックキャッスルはヴィクトリアマイルでは「儲かる軸馬」になりましたけど、今回は総合妙味度がかなり下がりそうですね。
卍 東京から函館に変わることによって競馬場の妙味度が、戸崎騎手は102→84、ディープインパクトは100→85、国枝厩舎は104→80になります。
K3 それはかなり下がりますね。でも、函館記念だとディープ産駒のケイティープライド、ドゥオーモ、アイスバブルが大穴をあけていますよね?
卍 ディープ産駒はたまに函館芝で大穴を出しているようですね。2016年から先週までのデータを見ても、10番人気以下のディープ産駒は複勝回収率108%と高くなっています。でも、1〜9番人気は60%と平均を大きく下回っています。
K3 基本的には函館のディープ産駒は評価を下げたほうがいいわけですね。
卍 はい。わずか数回の高配当で回収率が上がっているデータって、実は危険なんですよ。
K3 確かに、函館記念で大穴をあけた3頭も上がりがかかって良いタイプなので、ディープ産駒の中では特殊な感じがします。
卍 だからこそ妙味度は、人気薄馬の成績に左右されないように均等払い戻しで購入した場合の複勝回収率をベースにしているんです。
K3 単行本のカバーに書いてある「回収率では見抜けない馬券のツボを教えます」ってそういうことなんですね。では、クイーンSの妙味度がどうなっているか教えてください。
卍 わかりました。予想1〜5番人気の総合妙味度はこのようになっています。