ただ、マリーンS組が馬券に絡むのは…
ステップとなるオープン特別とその後の重賞には、好走馬が共有されやすい関係の場合とそうでない場合がある。
私もよくネタにするところでは、巴賞と函館記念は好走馬を共有しづらい、つまり巴賞好走馬は函館記念では買いづらい、巴賞大敗馬が函館記念で穴になることがある、という関係にある。
一方、エルムSはマリーンSと好走馬を共有しやすい関係にある。
過去10年のエルムSにおける前走マリーンS組は[5-1-1-29]。つまり7頭が馬券に絡んできたわけだが、マリーンSで4着以下だった馬は[0-0-0-21]。3着以内馬は[5-1-1-8]。例年だとこの2レースは函館→札幌となるわけだが、それでも両者は繋がりやすい関係にある。
ちなみに、前回両レースがともに函館だった2013年は、マリーンSの1、3、5、8、10着馬が出走し、マリーンS1着だったブライトラインが3着でぎりぎりこの趣旨に合致した。
今年はマリーンSの1〜3着馬がすべて登録しているが、気をつけなければならないことがひとつある。過去10年で前走マリーンS組が馬券に絡んだのは7回だが、7回それぞれ別な年度で、複数頭が絡んだことはない。2015年も1〜3着馬がすべてエルムSに進んだが、馬券に絡んだのは1頭(ジェベルムーサ)だけだった。
今年1頭だけ選ぶとなるとハンデを背負ってマリーンS1着になったスワーヴアラミスとするのが自然だが、当時は小雨で稍重。天気と馬場の違いを考えたらオメガレインボーかダンツキャッスルのほうを取るという選択肢もある。ここは個々の判断によるところだろう。