前走ヴィクトリアマイルでの14着大敗から巻返した見事な末脚で重賞2勝目を挙げたテルツェット(撮影:山中博喜)
『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちの“思考回路”に迫る「予想の頭脳」。今回は、夏の女王決定戦・クイーンSを取りあげます。オリンピックの関係で札幌から函館に舞台を移した一戦を、はたしてどんなアプローチで攻略したのか。その“頭脳”に迫ります!
最初に紹介するのは、1番人気のジャッジに定評のある必殺仕事人氏です。まずは予想1番人気のマジックキャッスルを、「GIIIでは能力上位」「小回り1800メートルの適正も問題なし」としながらも、「能力上位だが」と対抗評価に止めました。その理由は、「ただ、一頭強い馬がいた」からです。
そして、それが3番人気優勝のテルツェットでした。なにより「4連勝の内容が秀逸」で、初GIの前走のヴィクトリアマイルは「調整不備」だったのに対して、「滞在の今回は万全」と本命に推したのです。結果は、単勝5.0倍と馬連6.3倍のダブル的中となりました。予想結果は
こちら もうひとりは、時間を惜しまない分析が魅力の仲真司氏です。本命が1人気3着のマジックキャッスル、相手筆頭に3人気1着のテルツェットを指名したことはもとより、【推奨穴馬】に8番人気3着のサトノセシルを強く推していたことに注目でしょう。
その前提になったのが丁寧な馬場読みです。まずは、「芝コースは今週からBコースに替わり、先週も内の馬場状態良く前が残りやすかったことから、脚質的には前有利と見る」。さらに、「札幌から函館開催に変わっても洋芝、直線距離という点はほとんど変わらないが、函館は札幌コースに比べて3、4コーナーがスパイラルカーブになっており、過去3年の1800M戦の傾向を見ても、コーナーの緩やかな札幌より逃げ馬が残りやすいことはわかる」と穴馬を前へ行く馬に絞りました。
そして真っ先に白羽の矢を立てたのが、「前走2勝クラスを勝ったばかりだが、その時は淀みないペースで逃げて勝ち時計も速い」サトノセシルだったのです。そして結果は、▲→◎→○で的中。馬連、ワイド2点、3連複のトリプル的中を実現しました。予想結果は
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