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【レパードS予想】新馬戦を2歳コースレコードで快勝した逸材

  • 2021年08月07日(土) 18時00分

まだ底をみせていない可能性も


 2歳秋の新馬戦(中京ダート1800m)を、1分53秒9(上がり37秒6)の2歳コースレコードで抜け出したのは、ハンディーズピーク(父マジェスティックウォリアー)。

 この記録は翌日の未勝利戦で、今回対戦するロードシュトロームの1分53秒5にたちまち更新されたが、同馬は2戦目。前半1000m通過も未勝利戦の方が1秒0も速かったから、初戦だったハンディーズピークの中身は少しも見劣らない。

 実際、ロードシュトロームは3戦目に阪神ダート1800mの「もちの木賞」をマイペースで逃げて1分54秒4(上がり38秒2)で4着したが、2戦目のハンディーズピークもここに出走して対戦している。出負けして後方に置かれたため、全体時計は1分54秒5の5着だが、上がり3ハロンはロードシュトロームを0秒8も上回る37秒4だった。

 この出遅れた2戦目以外、ダートで3戦3勝。まだ若さが残るため、毎回気合を入れつつの追走となるのに最後は抜け出している。初の古馬との対戦になった前回2勝クラスの小倉ダート1700mの時計は平凡だが、前半1000m63秒6の超スローになった結果で、抜け出したハンディーズピークの上がりは「36秒3」だった。

 正直、まだ強敵と対戦していないため、評価は伏兵止まりだが、2走前はレース上がり39秒2のパワー勝負のレースを勝ち、前回は自身の上がり36秒3で快勝。底をみせていない魅力が大きい。

 父は、GI格2勝を含みダート9勝のベストウォーリア(現在種牡馬)、東海Sなどを勝ったエアアルマス、今年のユニコーンSを制したスマッシャーなどを送るA.P.インディ系の人気種牡馬。母パノラマビューティのファミリーもアメリカ色が濃く、決して早熟型ではない成長力が真価。今回は厳しい流れになる可能性が高く、まだ自分より後方の馬に差されたことがないしぶとさに期待したい。

 時計の裏付けがあるメイショウムラクモ、調教の動きがやけに良かったテイエムマジック(藤懸騎手)以下、同厩舎のノースザワールドなど、手広く行きたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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