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【新潟記念予想】あえて前走上がり順位が上位でない馬を狙いたい

  • 2021年08月31日(火) 12時00分

人気薄でもここでは復活しやすい…?


 新潟記念は外回りコースなので、差し脚に優れた馬が有利だと思われやすい。しかし実際には、前走で上がり上位にいた馬が有利というわけではない。

 前走で上がり1〜3位だった馬は[4-3-5-58]で複勝率17.1%、複勝回収率67%。前走で上がり4位以下だった馬は[6-7-5-74]で複勝率19.6%・複勝回収率91%とこちらが成績では上回る。後者には単に弱い馬も含まれることを考えると、実質的な差はさらに大きい。

 いちばん手を出してはいけないのは、前走で「無駄な上がり上位」だった馬だ、前走上がり1〜3位の馬は、前走が1〜2着だと[4-3-2-33]だが、前走3着以下は[0-0-3-25]。後方から差を詰めただけという後者のグループは、ここでも追い込みきれないということになりがちだ。

 逆に前走上がり4位以下のグループは、前走1〜2着だった馬が[1-1-0-11]、3〜4着だった馬が[0-0-0-8]と振っていないのに対し、前走5着組が[2-0-1-2]、6〜9着組は[3-3-3-23]で複勝回収率が138%(人気薄好走馬が出ている)。前走10着以下馬でも[0-3-1-30]とそれなりに馬券になっている。ある程度位置を取って負けてきた馬や決め手不足で負けてきた馬が、ここでは復活しやすい。

 前走上がり4位以下・5〜9着あたりというのは該当数も多いし、ここでは敢えて前走クラスを考慮せずに話を進めてもいる。それでも、新潟記念はコース替わりによる先行馬やキレない馬の復活があるレースという点だけは確か。今年もそれに近い馬を狙いたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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