キタノインディで大激走!「思った通りの競馬。あの馬、走るわ」
先週の西脇Sでは、13番人気キタノインディで際どい2着! 前走12着からの大激走で、大いに馬券を盛り上げてくれました。これには小牧騎手も「あの馬、走るわ」と確かな手応えを得た様子。引き続き、目が離せないコンビとなりました。このほか、「強かった馬が急に走らなくなるのはなぜ?」といった興味深いユーザー質問も。今週も太節をお楽しみください!(取材・文:不破由妃子)
※このインタビューは電話取材で実施しました。
──先週はキタノインディが熱かったですね! 13番人気での大激走でした(10月30日・阪神10R・西脇S2着)。
小牧 惜しかったねぇ。3着馬に競り勝ったと思ったら、内からこられてしまった。あそこまでいったら勝ちたかった…。でも、収穫やね。いい競馬はできたから。
──大収穫でしたね。前走は連闘で逃げて12着だったわけですが、前走後「差す競馬を覚えさせればよかった」とおっしゃっていたので、今回はどういう競馬をするのかなと注目していました。
小牧 ここ何走かは、逃げていつも競られていたから。前走は結果的に逃げる形になったけど、もともと逃げんでもやれるだろうと僕は思ってた。今回、外枠だったら大丈夫やなと思っていたら、外が当たったしね(7枠13番)。思った通りのレースができたわ。
──結果だけを見ると、まさにガラリ一変だったわけですが、馬自身に変化は?
小牧 いや、馬は変わらんよ。前走も今回もいい状態やった。
──前を追いかけ過ぎずの外3番手。小牧さんも自信満々で乗っているように見えました。
小牧 うん。もうね、慌てず騒がず。それにしても、走るわ、あの馬。次もいい競馬ができると思うよ。楽しみですね。
──休み明け2戦目となったニホンピロマリブは、直線で頑張れずに7着。変わり身を期待していたのですが。
小牧 ん〜、まだ本物じゃないねぇ。ちょっと苦しがっているところがある。もう少し時間がかかるかもしれんね。本来は、あんなに負ける馬じゃないから。
──いい頃のマリブを知っている小牧さんが感じる復活のカギは?
小牧 なんともいえんねぇ。直線で全然伸びてくるところがないから。楽しみにしていた馬やし、少しずつでもよくなってくれたらいいんやけどね。
──さて、今週ですが、サワーホマレーが時計を出していますね。
小牧 うん、今週使うよ。先週坂路で乗ったけど、馬はいい感じや。今度こそなんとかしたいね。まずはひとつ勝ちたい。あとは、服部厩舎の新馬にも乗る予定です。
──フェノーメノ産駒のミラクルスターですね。
小牧 先週調教で跨ったけど、なかなかいい感じやった。そうそう、服部厩舎は先週、通算200勝を達成されて。まだお会いできていないから、まずはこの場を借りて…先生、おめでとうございます!本当にお世話になっているからね。僕ももっともっと貢献できるように頑張らな。
──期待しております!では、ユーザーからの質問です。「ゴルフ好きの小牧騎手に質問です。ゴルフは性格が出るといいますが、ご自身のプレーでそれを一番感じるのはどういうシーンですか?」
小牧 僕はとにかくヘッドアップが多いわ。打った瞬間、すぐにボールを目で追いかけてしまう。そうすると、顎が上がってしまうからダメやねん。自分でわかってるんやけどね、ヘッドアップって。要するにせっかちなんやね。
──せっかち…なんかわかる気がします(笑)。
小牧 あとは、構えたらすぐに打ちたくなるし。今日もゴルフに行ってたんやけど、パターが下手くそやった…。ホームランばっかりや(苦笑)。まぁそれはせっかちとは違うけどね。久しぶりやったからかな。そういうことにしておいてください(笑)。
──続いての質問です。「強かった馬が急に走らなくなることがありますが、小牧騎手の経験上、どういう理由が多かったですか? 実際の経験から教えていただきたいです」
小牧 そうやなぁ。たとえばやけど、調教中のケガとかね。骨折までいかなくても、ケガが原因でトモに力が入らなくなったり。そういうので途端に走らなくなる馬もいるよ。それまでそんなことなかったのに、急にレース中にモタれ出したりしてね。モタれるということは、バランスが悪いからモタれるわけで、痛いところがあったりするとそうなるんですわ。乗っていてすぐにわかるよ。
──ちょっとしたケガであっても、そこまで変わってくるんですね。
小牧 程度にもよるけどね。あとは、放牧に行くと乗り手がいろいろ替わるでしょ? 技術があっても、人それぞれの癖があるから、相性次第では口向きが悪くなったりすることもあるし。あとは精神的なダメージで走らなくなる馬もいるね。レース中は、挟まれたり躓いたりといろいろあるでしょう。用心深い馬やったら、次から怖がるようになってしまう場合もあるし。なんせ生き物やからね。これ以外にも、いろんなパターンがあると思うよ。