昨年は1.6倍の支持に応えグランアレグリアが勝利(c)netkeiba.com
今秋、阪神開催は12日間もの開催を消化。芝は変わらずAコース使用。開幕当初から路盤状態は良くない。使い込まれたことによって傷みも進行。先週は週中に断続的な雨が降った影響も残り、重めの馬場コンディションになっていた。
先週の阪神芝で、2勝クラス以上かつ1600m以上は4レース。3着内に好走した12頭はすべて上がりが4位以内。上がり1位はすべてのレースで連対。エリザベス女王杯は後方待機の人気薄が上位を独占。上位人気馬が掲示板に全く載れない稀にみる大波乱。前半のペースが速すぎた影響があるにしても、良馬場と発表されていながらレース上がりの36秒5はあまりにも遅い。
重めの馬場コンディションにより、先行馬がバテやすい状況。前半でレースに参加しなかった馬。速いペースについていけずレースに参加できなかった馬が恵まれた。土曜に外回りの1600mで行われたデイリー杯2歳ステークスはスローペース。道中は後方から2番手を進んだセリフォスが差し切り勝ち。ダントツの最低人気ながら3着に好走したカワキタレブリーも最終コーナーを最後方で通過。
今週は週中の天候は問題なさそうだが、週末、特に日曜は雨が降りそうな予報も出ている。降雨のなかでの開催となれば、今の路盤だと悪化は免れず、先週よりもさらに重い馬場コンディションになることが想定される。
先週と似たような状況になることを前提として、後方待機馬を狙いたい。
シュネルマイスターの前走毎日王冠は道中を後方から2番手で進めて差し切り勝ち。ハイペースだったNHKマイルカップよりも緩んだ安田記念の方が好内容だったことからも、本質的に道中は急かさずに運ぶことで高いパフォーマンスを発揮できるタイプ。
毎日王冠は差し切り勝ちを決めたシュネルマイスター(c)netkeiba.com、撮影:橋本健
前走は1800mのスローペースでゆったり運んだため、1600mで多頭数となる今回は普段だと流れに乗れない不安はある。だが、先週のような馬場状況であれば後方でついていけないことが結果的に有利になる。
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