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「いい脚やった」初勝利目指しサワーホマレー次走への意気込み

  • 2021年11月23日(火) 18時01分
初勝利を目指して6戦目に挑んだサワーホマレーでしたが、後方待機から直線でよく差を詰めるも6着。とはいえ、上がりは最速の34秒8、勝ち馬との着差もわずかコンマ4秒差と、自身のスタイルが決まりつつあります。「いい脚やった」と小牧騎手も確信が持てた様子。サワーホマレーの次走への意気込み、そして今週出走予定のキタノインディへの熱い思いも語ってくれました。(取材・文:不破由妃子)

※このインタビューは電話取材で実施しました。

今週出走予定のキタノインディ、「むちゃくちゃよくなってる!」


──先週は福島を予定されていましたが、サワーホマレーもフチサンメルチャンも阪神で入ったんですね。

小牧 そうなんです。福島は入らん可能性が高くて、阪神なら入るということで、そっちにしたんですわ。日曜日も、吉田厩舎の馬で福島に乗りに行く予定があったんやけど、結局、その馬も入らんかったから。

──そうでしたか。では、さっそくですが、レース回顧を。サワーホマレー(11月20日・阪神4R・2歳未勝利・芝1800m・6着)はいい脚を見せましたね。

小牧 やっぱりじっくり乗ったら、あれだけの脚を使うんやなと思った。前回、位置を取りに行ったら脚を使わなかったでしょう。あとは、やっぱり2000mやね。2000mだったら…。でも、よう頑張ってるよ。

──好スタートから自然に下げる形。あれはもう思い描いていた通りの展開で。

小牧 前回のように出していかずに、ゆっくり乗りました。いつの間にか一番後ろになってしまったけど、馬は気持ちよさそうに走っていたし、直線で脚を引き出すことが狙いやったから、そこはもう慌てずに。

──直線でエンジンが掛かってからの脚は際立っていましたね。

小牧 いい脚やったけどねぇ。6着っていうのがちょっと残念やった。5着に入らんと使いたいところに使われへんから。

──最速の上がりを使って、勝ち馬からコンマ4秒差。本当にあと一歩。

小牧 ねぇ、もうちょいや。今週2000mがあったんやけど、2場開催やから狭き門になる。だから先週使ったんやけどね。でもまぁ来週から始まる中京が楽しみですわ。じっくり乗れば、脚を使うことが改めてわかったから。次は2000mでなんとかしたいね。チャンスは絶対にあるから。

──さて、今週はまた、力が入る1頭が。キタノインディ、これは楽しみです(11月27日・阪神10R・茨木Sに登録)。

小牧 そうやねん。この馬こそなんとかしたいね。すごくよくなってるよ。先週の木曜日に乗ったけど、むちゃくちゃよかった。今回で3回目やけど、今までで一番いいと思う。この馬、いい競馬を続けられたら、たぶん上まで行くわ。

──前走のレースぶりを見て、私もそう思いました。やはり外枠がベストですか?

小牧 理想は外枠やけど、砂を被っても大丈夫な気もするね。1400mを使ったときのレース映像を見たら、道中ずっと砂を被ってたから。とにかく自信を持って乗るわ。今から身が引き締まる思いやね。キタノインディのことばっかり考えてる(笑)。

──楽しみにしております! では、ユーザーからの質問です。「いつも応援しています。直線で馬をグイグイ動かしてくる小牧騎手の騎乗が大好きです。僕が一番印象に残っているのは、サトノルパンのファルコンS(2着)なのですが、小牧騎手が一番印象に残っている追い込み馬はどの馬ですか? 」。

小牧 サトノルパン、懐かしいなぁ。ファルコンSももちろん覚えているけど、その前に東京で勝ったレースが印象深いね。確か1頭だけ乗りに行って、700勝を決めた記念のレースやったから。サトノルパンのレースのなかでは、そのレースが一番好きやな。

──出遅れをモノともせず、直線で前が開いた瞬間、ものすごい脚で突き抜けてきたレースですよね。

小牧 そうそう。すごくうれしかったから、むちゃくちゃ覚えてるわ。それに、帰りの新幹線でパッと横を向いたら、ビーチバレーの浅尾美和さんが横に座っていてね。

──あ! そのお話、覚えています。

小牧 勝てたのがうれしくて、ひとりで祝杯を挙げてたんやけど、徐々に酔っ払ってきたもんだから、思わず声を掛けてしまって。なんか怖がられてしまったのを覚えてる(苦笑)。

──私が浅尾さんでも確実に無視しますね(苦笑)。

小牧 ホンマやね(笑)。一番印象に残っている追い込み馬か…。たくさんいるけど、今はサワーホマレーが真っ先に出てくるね。なんせ力が入ってるもん、人間が(笑)。気合い入ってるよ。どうしても勝ちたいからね。
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太論 / 小牧太
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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